どの試合でもボランティアスタッフが活躍しているが、いち早くボランティアシステムを導入したのが本大会。1986年の第14回大会から始まり、今ではのべ1000人超えのスタッフが大会を支えている。“ボランティア”とはいうものの、春先から準備を始めるなど仕事の進め方はプロ同然。同じ人が何年も継続して参加するパターンも多い。20年近く本大会のスタッフを続けている地元在住の50代女性は、「なんでそんなに続けているのか、もう病気みたいなものですよね(笑)。大変なこともありますが、1年に1度のイベントみたいな感じで楽しんでいます。他の大会でも何度かやったことがありますが、ボランティアをやるならやっぱりここがいい」。もともとゴルフは少しやる程度だったが、会社の人がボランティアをやっていた影響で参加。以降、毎年やり続けているという。
トーナメントが身近でなかった人も、ひとつの“イベントごと”として楽しんでボランティアに参加する人も少なくない。ゴルフ観戦や、プロについて興味を持つきっかけにもつながる。
今年は、会場の太平洋クラブ御殿場コースが改修された後、初の大会開催。“世界水準”を目指してより戦略性の高いコースに生まれ変わった舞台で、接戦のすえ額賀辰徳が勝利。今季13人目となるツアー初優勝者が誕生した。初優勝者13人は、歴代2番目の多さだ。新鋭たちが次々と頭角を現しているこのタイミングで、これまで目を向けてもらえなかったファン層の獲得を、改めて考えていくべきなのかもしれない。(文・谷口愛純)
トーナメントが身近でなかった人も、ひとつの“イベントごと”として楽しんでボランティアに参加する人も少なくない。ゴルフ観戦や、プロについて興味を持つきっかけにもつながる。
今年は、会場の太平洋クラブ御殿場コースが改修された後、初の大会開催。“世界水準”を目指してより戦略性の高いコースに生まれ変わった舞台で、接戦のすえ額賀辰徳が勝利。今季13人目となるツアー初優勝者が誕生した。初優勝者13人は、歴代2番目の多さだ。新鋭たちが次々と頭角を現しているこのタイミングで、これまで目を向けてもらえなかったファン層の獲得を、改めて考えていくべきなのかもしれない。(文・谷口愛純)