SWはフォーティーン出身の方が独立してつくったブランドの第一号。「やわらかい球が打ちやすいです。クラブに関してはフリーがいいかなと。いろいろなものを試して、いいと思うものを使いたい」と、言うものの、契約するフォーティーンの52度で放った18番の3打目は残り101ヤード。ピン手前に落ちたボールは、そのままピンを超えてスピンバックし、あとわずかでショットインイーグルというスーパーショットで楽々バーディ。優勝決定のショットだった（市原の契約はウェッジとボールのみ）。

笑顔を絶やすことなき遅咲きの苦労人は、クラブ同様、自分の信じた道を突き進む。「これからも周りを見すぎずに自分のやるべきことをやっていきたい。うわついて調子を崩すのはもったいないので、思った道を進んでいきます」と、来年のアジアンツアー出場権をかけたQTも受験予定。海外志向が強い市原らしく、現状に甘んじることなく36歳はさらに上を目指す。

【市原弘大の優勝ギア（WITB＝What’s in the Bag）】
1W：キャロウェイ ローグサブゼロ（9°ジ・アッタス6X、45インチ）
3W：キャロウェイ スチールヘッドXR（13.5°）
2,3U：キャロウェイ EPIC（18,20°）
4I〜PW：キャロウェイ Xフォージド
AW：フォーティーン RM-22（52°）
SW：JUCIE（ジューシー） プロトタイプ（58°）
PT：YESパター NATALIE SWASH DESIGN
BALL：ブリヂストン ツアーB X