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市原弘大と堀川未来夢の白熱の優勝争い 二人の明暗を分けたもの【ツアーの深層】

市原弘大と堀川未来夢の白熱の優勝争い 二人の明暗を分けたもの【ツアーの深層】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2018年11月20日 18時06分

市原といえば常に笑顔で、楽しそうに、でも歯を食いしばりながらプレーする姿で知られる。昨年はシード落ちを経験したが、今年は初優勝から年間2勝を挙げるなど努力が報われた。そこには市原の性格、人間性、プロとしての姿勢が関係していると田島は言う。

「プロゴルファーは自分の成績次第でなんとでもなるし、自分が主人公。でも、市原選手はいろんな人とともに歩んでいる感じが見えます。ファン、スポンサー、すべての人に対する感謝の気持ちが感じられました」と、周りを巻き込んで栄冠をつかみ取った印象が強い。

「面白いキャラクターで、一度市原選手に触れるとみんなファンになる。等身大の自分で戦うし、多くの人から愛されて、それをパワーに変えて戦っている感じがします。苦労を重ねてきましたけど、市原選手の姿勢はこれからのプロゴルファーのお手本になるものだと思います。イーグルや難しいパッティングを沈めるなど、運を呼び込んだのもそういうところにあるのではないでしょうか」。

■ゾーンから現実に引き戻された18番で泣いた堀川

首位スタート。ツアー初優勝に向けて前半はドライバーが曲がりまくった堀川。最終組全体の空気も重くなるなか、それでも田島は「8番くらいから自分のプレーを取り戻していました。ゴルフの組み立ても良かったし、後半はゾーンに入っていたかのような感じがしました」と、勝てなかったとはいえ、堀川の戦いを賞賛する。

「17番のパー3は1打リードで、ここしかないというところにティショットをバシッと決めました。初優勝がかかっている選手としては完璧なショット。あの状況では100点満点でしたが、そのときに市原選手の最終ホールでのバーディの大歓声を聞いたのではないでしょうか。そこで並ばれて、最低でもプレーオフと考えた可能性はありますね」と、ゾーンから一気に現実に引き戻されたと見る。

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