＜カシオワールドオープン 最終日◇25日◇Kochi黒潮カントリークラブ・高知県（7335ヤード・パー72＞

国内ツアーに復帰した昨年、本大会で2位タイに入ってホスト大会を大いに盛り上げたが、今年は40位タイで終了。大躍進とはいかなかったが、「今日は一発OBを打っちゃいましたけど、原因も分かっている。結果は悪かったですけど、いい方向にはいっていると思います」とスッキリとした表情を見せた。

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ホールアウト時点では、出場選手が30人に限られる「ゴルフ日本シリーズJTカップ」への出場が危ぶまれていたが、大会終了時点で賞金ランクは27位。滑り込みで出場資格を獲得し、無事に最終戦を迎えることができる。

多くの選手にとっては今週が最終戦。一区切りついたシーズンを振り返り、「今年はドタバタしてシーズンに入った感じがありましたが、来年はもう少し落ち着いてやれるかなと思います」と語った。選手として模索の日々が続いたが、今シーズンは最年少の選手会長としても手探りながら奮闘。「何ができるかを考えるだけじゃなく、実際に行動に移したり、作ったりするまでの経緯が大変だった」。石川の発案で、選手からサインをもらう色紙代わりに、大会ごとのオリジナルピンフラッグを販売。「サインを求められることがなかった選手も求められるようになったと聞くので、一人ひとりの意識が高まるのもよかった。ファンが何をやりたいかを考えて、もっと距離を縮めていけたらと思います」と、次なる構想も巡らせている。

来週はいよいよシーズン最終戦。同大会には08年から8度参戦して、トップ10を外したのは2度のみ（09年の19位タイ、14年の15位）。15年には優勝を挙げている絶好の場で、プレーヤー、選手会長としての集大成を見せつけたい。（文・谷口愛純）