＜ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇28日◇東京よみうりカントリークラブ・東京都（7023ヤード・パー70）＞

先週の「カシオワールドオープン」で5年ぶりの優勝を決めたチェ・ホソン（崔虎星、韓国）。コミカルなスイングで国内のみならず海外からも注目を集め、“虎さん”の愛称で多くの観客を惹きつけている。

【写真】あらためて、海外でもニュースになる虎さんのフィニッシュ

カシオワールドオープンでは、ティグラウンドに登場すれば声援と拍手。今や代名詞となった“変則スイング”を披露すれば観客は大にぎわい。スイングのポーズをマネて、ファンから写真撮影を求められるなど、注目度急上昇中だ。

独特のスイングは思わずプロもマネしたくなるようで、以前はジャスティン・トーマス（米国）が「練習場でマネしてみようかな」とツイート。プロアマ戦が行われたこの日、ベテランの谷口徹も「あんなに体が動かんわ」といいながらポーズをまねて、笑いを誘っていた。アジア人初の海外メジャー覇者、Y・E・ヤン（韓国）も「おもしろいですよね」と、思わず笑顔がこぼれる。「プロだったらフィニッシュまで安定させて持っていきたいのに、ホソンさんのスイングは難しすぎる（笑）。練習場でマネするくらいはできるかな」とおどけて見せた。

そんな虎さんは、本大会には5年ぶりに出場。「ファンの皆さんからのメッセージもうれしいですし、期待されていると感じている。これからも頑張っていきたい」と周囲の応援を力に変える。去り際には、たどたどしい日本語で「ガンバリマス！」とガッツポーズを見せるサービス精神も忘れない。周りを笑顔にする虎さんが、最終戦でも大いに会場を盛り上げる。（文・谷口愛純）