なぜ、それが表に出ないのだろう。本人としては「とくに意識はしていませんし、出しているつもりなんですけど…、ファンの皆さんにはなかなか伝わらなくて、つらいところです」と苦笑い。「他の選手のほうがよっぽど冷静にやっているなと思います。ボギーがきた後とか、たまに投げやりに打ってしまうこともあるし。帽子で隠れているだけで、よく見たら結構表情に出ていますよ。あとは…、ガッツポーズをとるタイミングもわからなくて。優勝争いしているとかならわかるけど、初日とか、どこでガッツポーズをしたらいいのか…、わかりません」と、なんだかちょっとずれた発言もご愛敬。感情表現に関して少し不器用な、同時に、熱い闘志をうちに秘めた165cmの“最小賞金王”の姿が垣間見えた。
対して小平は、「若手の壁になる」と宣言。「米国と日本はレベルが全然違う。向こうで30〜40位にいるときのプレーでも、日本で優勝争いができる」と、アグレッシブな発言で優勝を収め、小平らしい強さを見せた。
「リアクションについても、しっかり伸ばしていきたいです」と冗談交じりに口にしていた今平。今後、ゴルフだけでなくパフォーマンスでも小平超えを果たせるかも気になるところだが、小平の優勝で、よけいに“寡黙な賞金王”の個性が際だった最終戦だった。(文・谷口愛純)
対して小平は、「若手の壁になる」と宣言。「米国と日本はレベルが全然違う。向こうで30〜40位にいるときのプレーでも、日本で優勝争いができる」と、アグレッシブな発言で優勝を収め、小平らしい強さを見せた。
「リアクションについても、しっかり伸ばしていきたいです」と冗談交じりに口にしていた今平。今後、ゴルフだけでなくパフォーマンスでも小平超えを果たせるかも気になるところだが、小平の優勝で、よけいに“寡黙な賞金王”の個性が際だった最終戦だった。(文・谷口愛純)