実際にこの日、ジュニアが感じたことは石川が伝えたかったことだった。「自分がジュニアのころにジャンボさんや中嶋さんの弾道を見たときの衝撃は覚えている。言葉よりも、音や弾道から刺激を受けると思うので、自分がそういう材料になれているのは刺激になる。プロも競技だから本気で打つし、肌で感じてもらえたらうれしい」。一方で、プロのプレーを間近で見て感動するジュニアたちから、石川自身が得たことも大きかった。「ミスできないとうより、普段よりいい球を打ちたいと思う。あの子たちと回っているほうが、いいゴルフができると思います。ジュニア育成は毎回のテーマなので、これからも続けていきたい」。
7月に予定していた広島大会、岡山大会は西日本豪雨により延期となったが、年明けの開催も検討している。ジュニア育成の道が、今後のゴルフ界振興につながっていくに違いない。(文・谷口愛純)