今季が国内ツアー本格復帰1年目となった石川遼。バーディ率3位を誇るプレーで会場をにぎわせたことに加え、観客を魅了するのがキレのいいドライバーショット。ドライバーに関しては試行錯誤を重ねているが、昔から“ここだけは変わらない”という肝となる部分を、原江里菜、福田真未らを指導する森守洋コーチが解説する。

キレッキレなドライバーショットを連続写真でじっくり観察！

「生でみて“おお！”となるポイントのひとつは、最後がピタッときまるからなんです」。そのキレのよさを作っているのは、ブレない軸。「首の後ろ、ようは頭ですね。ここが軸としてしっかり固定されているので、一気にフィニッシュまで回りきれる」。

石川のフィニッシュを後方から見る【スイング写真】

注目したいのが、頭の位置と腕の三角形。ダウンスイングからフォロースルーにかけて、頭の位置と両肩、腕のあいだにできた三角形の面積がほとんど変わっていない。「振り子の軸がきちんと固定されているからですね。これは天性のもの。頭を中心とした軸回転が素晴らしいので、他の選手よりも余計にピタッときまってみえる。色々なことを試しても、この軸回転の美しさは昔から変わりません」。

石川が作り出す“三角形”に注目【スイング写真】