＜東建ホームメイトカップ　2日目＞◇16日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード・パー71)

　初日は強風、そして2日目は10度を切る気温に雨と荒れたコンディションとなった開幕戦。天候と同様に展開も大荒れ。昨年の賞金王が2日目で姿を消した。三重県にある東建多度カントリークラブ・名古屋で開催されている、国内男子ツアー「東建ホームメイトカップ」の2日目。初日6オーバーと出遅れた石川遼が1バーディ・3ボギーでトータル8オーバーまでスコアを落としツアー開幕戦92位タイでまさかの予選落ち。国内では昨年6月の「日本プロゴルフ選手権」以来17試合ぶりの予選カットとなった。

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　気合い十分で臨んだ開幕戦での予選落ち。だが、悔しい結果にも石川の表情はサバサバとしていた。「みんなが待ち望んでいた開幕戦で良いプレーが出来なかったのはプロ意識に欠ける。悪いなりにも予選突破はしたかった」と2日間を振り返ったが「悔しいですね」と語る口調は予選落ちという結果ではなく、自分自身に向けられていた。

　「ダウンでの体、腰の動かし方。良いスイングもあったけど自分のやりたいことが出来ていない。まだまだ結果を望める状態ではないですね」この日は“77”を叩いた初日よりは納得のショットは多かったものの、「手元の軌道がアウトサイドから入ってスライスがでるミスが、ドライバーでもアイアンでも多かった」と未だ課題は山積みといった様子。練習通りのプレーが出来ない悔しさと、ミスを怖がり合わせにいってしまう逃げの姿勢に「数え切れないほど打ち直したい一打がある。来週はないようにしたい」と反省を口にした。

　“新しいことに取り組んでいるため今は結果を求めない”そう割り切ってはいるものの悩みもある。賞金王となり、昨シーズン何度もしびれる場面を経験したことで、優勝争いをするイメージを鮮明に描くことができるようになった。「今週も初日でトップに立って、最終日までトップ争いをしようという気持ちがあった」その思いが、試行錯誤の続くプレーのもどかしさをよりいっそう際立たせる。“優勝争いをしたい”という気持ちと、実際のプレーのギャップが今はこれまで以上に大きいのだ。