＜東建ホームメイトカップ　2日目＞◇16日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード・パー71)

　三重県にある東建多度カントリークラブ・名古屋で開催されている、国内男子ツアー「東建ホームメイトカップ」の2日目。共に出遅れこの日も精彩を欠いた石川遼と対象的に、9オーバーの117位タイからスタートした池田勇太が鮮やかな巻き返しをみせた。

時差ボケ勇太、大叩き9オーバー「とにかく眠い…」初日結果

　池田は2番でバーディを奪うと、4番、5番と切れのあるアイアンショットを武器に連続バーディ。前半だけで3つスコアを伸ばしてみせる。ハーフターン後さらに2つのバーディを奪うと、圧巻はカットラインギリギリの5オーバーで迎えた17番パー5。2打でグリーン周りまで運ぶと、花道から約30ヤードのアプローチを直接放り込みイーグルを奪取。一気にスコアを3オーバーとし、42位タイで予選通過を決めた。

　この猛チャージに池田は「僕自身もびっくり。昨日で全部毒を吐けたかな」と満足気にコメント。プロ転向後ワーストとなった初日の“80”から一転“65”を叩き出す爆発力に同組の石川も「凄いプレーだなと思いました。僕もああいうプレーをしたかった」と舌を巻いた。マスターズ帰りで初日苦しんだ時差ボケはまだ解消されていない。しかし「朝のスタートなら、向こう(アメリカ)でちょっと夜更かししたと思えばいい」と見事な発想の転換で大爆発につなげてみせた。

　苦しみながらも2日間を乗り切り、体もじょじょに日本モードになってきた。決勝ラウンドの更なる猛チャージが期待できそうだ。