<関西オープン 初日◇23日◇KOMAカントリークラブ(奈良県)◇7043ヤード・パー72>
今季の国内ツアー開幕戦となった「SMBCシンガポールオープン」で優勝したジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)。その後、4月3週目の「東建ホームメイトカップ」では予選落ちしたものの、海外メジャーである「全米プロゴルフ選手権」で14位タイに入り、2141万8563円を獲得。合計すると4077万2163円を稼ぎ、賞金ランキングのトップに躍り出た。しかし、「この時点での順位は全然気にしていません。日本ツアーには上手な選手がたくさんいますし、すぐに抜かれると思いますから」と、冷静に分析するあたり、まだ23歳とは思えないほどの落ち着きを見せる。
会場では新たなドライバーがお披露目【写真】
実は、今大会には当初出場する予定ではなかった。ところが、賞金ランキングが上がったことで、今年の10月に習志野CCで開催される日米共催の「ZOZO CHAMPIONSHIPへの出場権を得られる可能性が出てきた(前週までの賞金ランキング上位7名)ため、急きょ予定を変更。火曜日の夕方にタイに着いた後、深夜便に飛び乗り、水曜日の朝に日本へ到着。そこから開催コースへ向かい、昼過ぎから18ホールをプレーした。「正直、めちゃくちゃ疲れています」と笑顔を見せたが、時差ボケを解消するのが何よりも大変だという。
現在、欧州ツアーの出場権も手にしているジャズだが、今季は日本ツアーをメインに戦うつもりだ。「日本ツアーはしっかりしていてスケジュールが固定されているし、ワールドランキングのポイントも低くありません。それに大好きな松屋の牛丼と回転寿司がありますからね(笑)」というジャズ。その日本ツアーでは、賞金ランキングだけでなく、パーキープ率、パーオン率でも1位にいる。得意クラブはサンドウェッジで、アプローチには自信があると胸を張る。近い将来、PGAツアーで戦うことを目標にしているが、そのためには、現在290〜295ヤードというドライバーの飛距離をもっと伸ばすのが課題だ。
タイ人の母を持つタイガー・ウッズ(米国)を尊敬しており、財布の中にはウッズの写真を忍ばせているジャズ。当然、ウッズのようにメジャーで勝つことが大きな夢なのかと思いきや、「メジャーで勝つには運も必要です。私はワールドランキングの10位以内に入れば満足です」と、現実的な一面も見せる。日本選手にとっては、また一人手強い選手が現れたが、1カ月ぶりの国内ツアー出場となる今大会で、どのようなプレーを見せるのか要注目だ。(文・山西英希)
今季の国内ツアー開幕戦となった「SMBCシンガポールオープン」で優勝したジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)。その後、4月3週目の「東建ホームメイトカップ」では予選落ちしたものの、海外メジャーである「全米プロゴルフ選手権」で14位タイに入り、2141万8563円を獲得。合計すると4077万2163円を稼ぎ、賞金ランキングのトップに躍り出た。しかし、「この時点での順位は全然気にしていません。日本ツアーには上手な選手がたくさんいますし、すぐに抜かれると思いますから」と、冷静に分析するあたり、まだ23歳とは思えないほどの落ち着きを見せる。
会場では新たなドライバーがお披露目【写真】
実は、今大会には当初出場する予定ではなかった。ところが、賞金ランキングが上がったことで、今年の10月に習志野CCで開催される日米共催の「ZOZO CHAMPIONSHIPへの出場権を得られる可能性が出てきた(前週までの賞金ランキング上位7名)ため、急きょ予定を変更。火曜日の夕方にタイに着いた後、深夜便に飛び乗り、水曜日の朝に日本へ到着。そこから開催コースへ向かい、昼過ぎから18ホールをプレーした。「正直、めちゃくちゃ疲れています」と笑顔を見せたが、時差ボケを解消するのが何よりも大変だという。
現在、欧州ツアーの出場権も手にしているジャズだが、今季は日本ツアーをメインに戦うつもりだ。「日本ツアーはしっかりしていてスケジュールが固定されているし、ワールドランキングのポイントも低くありません。それに大好きな松屋の牛丼と回転寿司がありますからね(笑)」というジャズ。その日本ツアーでは、賞金ランキングだけでなく、パーキープ率、パーオン率でも1位にいる。得意クラブはサンドウェッジで、アプローチには自信があると胸を張る。近い将来、PGAツアーで戦うことを目標にしているが、そのためには、現在290〜295ヤードというドライバーの飛距離をもっと伸ばすのが課題だ。
タイ人の母を持つタイガー・ウッズ(米国)を尊敬しており、財布の中にはウッズの写真を忍ばせているジャズ。当然、ウッズのようにメジャーで勝つことが大きな夢なのかと思いきや、「メジャーで勝つには運も必要です。私はワールドランキングの10位以内に入れば満足です」と、現実的な一面も見せる。日本選手にとっては、また一人手強い選手が現れたが、1カ月ぶりの国内ツアー出場となる今大会で、どのようなプレーを見せるのか要注目だ。(文・山西英希)