＜長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ　2日目＞◇23日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7,115ヤード・パー72)

　国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」の2日目。濃霧の影響でサスペンデッドとなった第1ラウンドが行われた後、第2ラウンドが行われた。この日も全選手がホールアウトすることなく日没サスペンデッドとなったため順位は暫定ながら、トータル10アンダーで平塚哲二が首位に立った。1打差の暫定2位タイには今最も勢いのあるルーキー、薗田峻輔がつけている。

目先のスコアより未来の進化！遼、不調のパッティングにメス

　今大会の開催コースであるザ・ノースカントリーゴルフクラブはフラットで風が抜けるためリンクスの雰囲気も持つ。薗田はそこに初出場となった全英オープンのセントアンドリュースを重ね合わせた。「風が吹いていてもイメージが出るんですよね」その言葉通り風が強く吹いた初日もノーボギーと風に負けないゴルフを披露。水気を含んで重くなった洋芝のラフにも「今日も何ホールかラフにいっているけど、先週のラフに比べれば」とまったく苦にする様子はない。

　「憧れていたタイガー・ウッズとかのスイングや練習を見たことで良いイメージが残っています。今後が楽しみな感じ」とノリノリで語る薗田。予選落ちには終わったものの聖地での経験は20歳の若武者に多くの好影響をもたらしている。優勝したミズノオープンでは15アンダー、2位フィニッシュのトーシンゴルフトーナメントでは14アンダーと、スコアの伸ばしあいに強い大型ルーキー。「守るホールもあるけど、攻めのゴルフでビッグスコアで回ってきたい」得意のバーディ合戦の様相を呈してきた今大会、聖地の後押しも受けて栄冠へ突き進む。

　その他、矢野東がトータル7アンダー暫定4位タイと久々に上位で決勝ラウンドへ、石川遼と同組でラウンドした金庚泰(キム・キョンテー/韓国)も2勝目へ向け上々の位置につけている。