＜コカ・コーラ東海クラシック　3日目＞◇2日◇三好カントリー倶楽部(7,310ヤード・パー72)

　愛知県にある三好カントリー倶楽部を舞台に開催されている、国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の3日目。優勝スコアと定めた2ケタアンダーを目指しスタートした石川遼だったが終盤に手痛いミスを犯し失速。ムービングデーで1つスコアを落としトータル3アンダー8位タイに後退した。

「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る

　決して悪いゴルフではなかった。11番まで終えた時点で4バーディ。2つのボギーがあったものの中盤で自身のノルマに掲げる1日4バーディをクリアし、ここから首位を一気にとらえていきたいところだった。しかし、14番で2番アイアンの代わりに入れた5番ウッドで放ったティショットがラフにつかまると、セカンドでグリーンをとらえられずボギーを叩いてしまう。

　そして、続く15番パー5。残り260ヤードのセカンドショットは左からの風にもあおられグリーン手前の池に。「ショットは悪くなかった」攻めた結果の池ポチャに後悔はない。しかし、ここからが悪かった。ドロップして放った4打目をピン手前4メートルにつけるも、そこからまさかの3パット。このホール痛恨のダブルボギーを叩き、追撃モードが一転3アンダーまで後退してしまう。「今日は15番だけでしたね。15番をパーで上がれていれば満足できるラウンドだったんですけど」結局このダボが響いて終わってみれば首位と4打差に後退してしまった。

　この3日間バーディ数こそ多いものの、いま1つ伸ばしきれないラウンドが続く石川。「ボギーが続いてしまうのが多い。どれもパーで上がれたボギーだし、もったいないミスが多いですね」と足踏みに反省が口をついた。ここまで41回の歴史の中で連覇を許していない三好のワナにはまった3日目となってしまったが、まだまだあきらめられる数字ではない。「連覇は長い歴史の中で誰一人出来なかったこと。そういうものを感じられるように、優勝争いできる位置にいたい」バックナインに入るまでにどれだけ差を縮めていけるかが奇跡の逆転連覇のカギを握る。