＜コカ・コーラ東海クラシック　3日目＞◇2日◇三好カントリー倶楽部(7,310ヤード・パー72)

　国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の3日目。首位と1打差の3位タイでスタートした兼本貴司が、この日2つスコアを伸ばしトータル7アンダーで単独首位に立った。

石川遼のプレーを1打速報で振り返る

　今季は「The Championship by LEXUS」で勝利を挙げている兼本だが、順調だったシーズンに突如暗雲が立ち込めたのが「サン・クロレラ クラシック」の週だった。優勝時に使用していたエースドライバーが練習ラウンドで割れて使用不能に。以来、安心して振れるドライバーに出会うことが出来ず3度の予選落ち。新たなドライバーを探すため20本以上試打してきたが、3年半も使用してきたエースに代わるものにめぐり合うことが出来ずもがき苦しんだ。

　それでも今週は「ちょっと落ち着けるかなというドライバーにめぐり合った」エースドライバーには及ばないものの、ようやく戦える武器が揃ったことで復調。持ち味のドライバーショットの輝きを取り戻し、先週の予選落ちから一転今週は一気に優勝を狙える位置につけてみせた。「アイアンは合格点をつけられるショットを打てているし、パットもフィーリングが合っている」エースドライバーに比べ安定感を欠く代用ドライバーが曲がることがあるものの、「ラフに入っても運よく順目についたり、グリーンを狙えるところだったり」ここまでは大きなトラブルになることはなくしのいできた。

　「明日は流れをつかめるかどうか。一番しんどいラウンドになると思う」同年代の藤田寛之、平塚哲二、勢いのある薗田峻輔、石川遼らの突き上げを受ける最終日。茨の道をくぐりぬけた先に自身初の年間2勝が待っている。