＜キヤノンオープン　初日＞◇7日◇戸塚カントリー倶楽部(7,168ヤード・パー72)

　神奈川県にある戸塚カントリー倶楽部を舞台に開幕した、国内男子ツアー「キヤノンオープン」の初日。ここ最近の5試合すべてで15位以内でフィニッシュしている石川遼がこの日も安定したプレーで3アンダー5位タイと好スタートを切った。

遼、秋の陣へ自信！「今は成績に対する不安はない」

　INスタートの石川は前半でスコアを2つ伸ばしハーフターン。後半の1番で3パットのボギーを叩くも2番パー5ですかさず取り返す。その後はチャンスを迎えるも決めきれないもどかしいプレーが続いたが、最終9番でセカンドをピン左手前2メートルにつけバーディを奪取。明日につながるいい締めで初日を4バーディ・1ボギーで終えた。

　この日はドライバーがほとんどフェアウェイをとらえ、ピンチらしいピンチもなく4つのバーディを奪った石川。「先週よりも上手く振り切れているので、その分まっすぐ飛ぶようになりました」とショットは満足のいくラウンドだった一方、「残りはタッチの問題ですね」とパッティングについては課題を残した。唯一ボギーを叩いた1番では3打目のファーストパットがカップを大きくオーバー、返しも決められなかった。その後も決めきれない場面が多くあったが「打ち出す方向は問題ない。残り3日間で入る日がきてくれれば」と課題はあくまでもタッチのみ。この問題を解決すればスコアを爆発させる可能性は十分にある。

　「4つバーディをとれたことには満足しています。思ったよりもトップと差がついていないのもラッキーでした」首位の富田雅哉、宮里優作との差はわずかに2ストローク。「十分すぎる位置」で好発進した石川、明日はタッチを合わせ今日の鬱憤を晴らすことができるか注目だ。