＜キヤノンオープン　初日＞◇7日◇戸塚カントリー倶楽部(7,168ヤード・パー72)

　神奈川県にある戸塚カントリー倶楽部を舞台に開幕した、国内男子ツアー「キヤノンオープン」は初日の競技を終了。首位に立ったのは5アンダーの富田雅哉と宮里優作、1打差の3位タイには谷原秀人と手嶋多一、2打差の5位タイには石川遼や片山晋呉ら5選手が入った。昨年覇者の池田勇太は1オーバーの46位タイとやや出遅れた。

「よく振り切れてました」遼、安定したゴルフで3アンダー好発進

　首位タイの宮里は出だしの2番でバーディを奪取、5番でもバーディを奪い2アンダーで折り返すと後半で爆発。11番ではこの日唯一のボギーを叩くがその後4つのバーディを奪い6バーディ・1ボギーでホールアウトした。

　「ショットが良かったり悪かったりその差が激しくて。パットはいいんですけど」と不安定なショットで3試合連続予選落ちを喫するなど、思うような成績を残せていない宮里。リズムが速くなることや、オーバースイングが原因だったが、これを修正するのに取り入れたのが現在女子世界ランキングの頂点に立つ妹・宮里藍のゆったりとしたリズムのバックスイング。「藍をイメージしてゆったりとバックスイングしたら上手くいきました」と“藍ちゃん効果”でスイングを安定させ絶好のスタートを切った。

　パットは好調なだけにこのプレーを続けることができれば、このまま順調にスコアは伸ばせるだろう。宮里家の次兄が悲願のツアー初優勝に向け突き進む。