＜キヤノンオープン　3日目＞◇9日◇戸塚カントリー倶楽部(7,168ヤード・パー72)

　神奈川県にある戸塚カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「キヤノンオープン」の3日目。初日から安定したプレーでスコアを順調に伸ばし、首位と1打差のトータル6アンダー6位タイからスタートした石川は、この日もバツグンの安定感をみせ3日連続の“69”でホールアウト。トータル9アンダーまでスコアを伸ばし谷原秀人、横田真一と並んで首位タイに立った。

「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る

　雨が時折激しく降り、風も強いあいにくの天気となったこの日。石川はスタートホールからバーディを奪取。快調に滑り出すと5番パー3でもティショットを6番アイアンで3メートルにつけバーディ。前半でスコアを2つ伸ばして折り返すと、後半10番でもバーディを奪取。15番ではこの日唯一のボギーを叩くも続く、戸塚名物ツアー最長636ヤードのパー5でバーディを奪取し、スコアを戻しトータル9アンダーまでスコアを伸ばした。

　コンディションの変化にも対応し、安定したプレーを見せた石川は「本当に今日はいいプレーができました」と充実の表情。「これだけ3日間同じようなリズムでプレーできているのは初めて。毎日同じようなスイングができているのでそれがスコアにも現れていますね」と今季初の3日間60台でラウンドできたことを喜んだ。明日は今季3度目となる最終日最終組でのプレー。今まで最終組でラウンドした時の勝率は5割、初の関東でのツアー優勝が見えてきた。

　明日はスコアを維持することや伸ばしていくことではなく「来週につながるプレーをするのと自分が課題として掲げていることをしっかりやるだけ」。優勝を意識するよりも先にまずは目の前の1打1打に集中すること。己をしっかりと戒めながら最終日に挑む石川、明日も今まで自分がやってきたことを信じ最後まで戦い抜く。