比嘉一貴が後続に5打差をつけて勝利、新たな初優勝者を生んだ「RIZAP KBCオーガスタ」が終了。ここまでの大会を踏まえ、次戦に活躍が期待できる選手を佐藤信人がピックアップ。ツアー9勝を誇り、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の広報担当理事を務める佐藤が挙げた優勝候補は?
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■飛ばし屋だけが有利じゃない、富士の麓の難関コース
昨年は星野陸也の初優勝に終わった本大会。星野と言えば、300ヤード超えのツアートップクラスの飛ばしがウリのひとつだが、歴代優勝者を見ると『飛ばし屋有利』ともいえない。(※)
「総距離7566ヤードと距離もあるし、すごく飛ばし屋向きのイメージがあるけどそうでもない。コースが難しいんです」。昨年は優勝スコアが16アンダーとなったが、それ以前を見るとトータル10アンダーを上回る好スコアとなっているのは、同コースで行われた14回中4回のみ。「山の裾野に造られたコースで、高低差もある」と、芝目や傾斜の読みで山の方向を気にしながらというのもコースを難しくしている。
「また、今年の富士桜は例年よりラフが長いと聞いている。飛ぶだけでなくフェアウェイに行くことがより大事」。
■今年は意気込みが違う!ドライバーの巧さ&今季好調といえばこの選手
そこで佐藤がまず挙げたのがハン・ジュンゴン(韓国)。RIZAP KBCオーガスタでは大会4日間でトータルドライビング単独1位のドライバーを披露している。
「飛距離は302.38ヤードであれだけ飛ばしているのに、フェアウェイキープ率も5位タイ(66.07%)。トータルドライビングは毎年上位の常連ですし、今季は4試合連続でトップ10入りと流れもいい」。今季は「中日クラウンズ」3位タイ、「日本プロゴルフ選手権」では石川遼とのプレーオフに敗れて2位、先週のRIZAPでも3位と2015年以来の優勝まであと少しというところまで来ている。
「近いうちに兵役に行かなければというのもあるので、優勝へのこだわりが今年はとくに強い気がします」。来季は韓国での兵役のため、ツアーを離脱する可能性もあるため、複数年シード獲得に向けての気合いも強そうだ。
■6人目の初優勝者、誕生なるか!?
先週の比嘉で、今季5人目の国内男子ツアー初優勝者が誕生。若手が勢いに乗る中、佐藤が次に期待をかける選手の一人が木下稜介だ。昨年賞金ランキング54位で初シードを獲得、昨年は本大会で4位タイに入っている。
「彼も突出して飛距離が出るタイプではないですが、ショットがうまくてフェアウェイキープ率もいい。ショットもショートゲームもそつなくこなす感じで、どこかひとつが秀でているというよりも、穴のない選手です」。
今季はムラがあり、出場11試合中6試合が予選落ち。しかし、予選通過の5試合では4試合でトップ10入りを果たし、獲得賞金は1000万円を超えて賞金ランク30位につけている。星野の連覇にも注目しつつ、新たなスター誕生も期待できそうだ。
※直近の大会優勝者
18年:星野陸也
17年:H・W・リュー
16年:チョ・ミンギュ
15年:キム・キョンテ
14年:岩田寛
13年:松山英樹
12年:キム・キョンテ
11年:諸藤将次
10年:石川遼
09年:石川遼
08年:藤島豊和
07年:谷原秀人
06年:片山晋呉
05年:丸山大輔
■佐藤信人(さとう・のぶひと)
1970年03月12日生まれ、千葉県出身。高校卒業後に米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ進学。1993年に日本のプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝を挙げた。ツアー通算9勝を誇り、現在はJGTOの広報担当理事も務める。
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■飛ばし屋だけが有利じゃない、富士の麓の難関コース
昨年は星野陸也の初優勝に終わった本大会。星野と言えば、300ヤード超えのツアートップクラスの飛ばしがウリのひとつだが、歴代優勝者を見ると『飛ばし屋有利』ともいえない。(※)
「総距離7566ヤードと距離もあるし、すごく飛ばし屋向きのイメージがあるけどそうでもない。コースが難しいんです」。昨年は優勝スコアが16アンダーとなったが、それ以前を見るとトータル10アンダーを上回る好スコアとなっているのは、同コースで行われた14回中4回のみ。「山の裾野に造られたコースで、高低差もある」と、芝目や傾斜の読みで山の方向を気にしながらというのもコースを難しくしている。
「また、今年の富士桜は例年よりラフが長いと聞いている。飛ぶだけでなくフェアウェイに行くことがより大事」。
■今年は意気込みが違う!ドライバーの巧さ&今季好調といえばこの選手
そこで佐藤がまず挙げたのがハン・ジュンゴン(韓国)。RIZAP KBCオーガスタでは大会4日間でトータルドライビング単独1位のドライバーを披露している。
「飛距離は302.38ヤードであれだけ飛ばしているのに、フェアウェイキープ率も5位タイ(66.07%)。トータルドライビングは毎年上位の常連ですし、今季は4試合連続でトップ10入りと流れもいい」。今季は「中日クラウンズ」3位タイ、「日本プロゴルフ選手権」では石川遼とのプレーオフに敗れて2位、先週のRIZAPでも3位と2015年以来の優勝まであと少しというところまで来ている。
「近いうちに兵役に行かなければというのもあるので、優勝へのこだわりが今年はとくに強い気がします」。来季は韓国での兵役のため、ツアーを離脱する可能性もあるため、複数年シード獲得に向けての気合いも強そうだ。
■6人目の初優勝者、誕生なるか!?
先週の比嘉で、今季5人目の国内男子ツアー初優勝者が誕生。若手が勢いに乗る中、佐藤が次に期待をかける選手の一人が木下稜介だ。昨年賞金ランキング54位で初シードを獲得、昨年は本大会で4位タイに入っている。
「彼も突出して飛距離が出るタイプではないですが、ショットがうまくてフェアウェイキープ率もいい。ショットもショートゲームもそつなくこなす感じで、どこかひとつが秀でているというよりも、穴のない選手です」。
今季はムラがあり、出場11試合中6試合が予選落ち。しかし、予選通過の5試合では4試合でトップ10入りを果たし、獲得賞金は1000万円を超えて賞金ランク30位につけている。星野の連覇にも注目しつつ、新たなスター誕生も期待できそうだ。
※直近の大会優勝者
18年:星野陸也
17年:H・W・リュー
16年:チョ・ミンギュ
15年:キム・キョンテ
14年:岩田寛
13年:松山英樹
12年:キム・キョンテ
11年:諸藤将次
10年:石川遼
09年:石川遼
08年:藤島豊和
07年:谷原秀人
06年:片山晋呉
05年:丸山大輔
■佐藤信人(さとう・のぶひと)
1970年03月12日生まれ、千葉県出身。高校卒業後に米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ進学。1993年に日本のプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝を挙げた。ツアー通算9勝を誇り、現在はJGTOの広報担当理事も務める。