＜日本オープンゴルフ選手権　3日目＞◇16日◇愛知カンツリー倶楽部(7,084ヤード・パー71)

　同組でプレッシャーに耐えながら懸命のプレーをみせた松山英樹、この日ベストスコアの“66”をマークしたアマチュアの藤本佳則と今大会輝きを放つ若手達。「若い選手が頑張ってるのに、先輩として頑張れないわけがないだろ」今季不調で苦しんできた男が奮い立った。

藤田寛之、日本一へ王手！苦しい中で本領発揮

　愛知県にある愛知カンツリー倶楽部で開催されている「日本オープンゴルフ選手権」の3日目。武藤俊憲が5バーディ・2ボギーと3つスコアを伸ばし首位の藤田寛之と1打差のトータル9アンダー2位に浮上した。

　武藤は前半で1つスコアを伸ばすと、後半12番パー5ではセカンドを渾身のショットで5メートルにつけるバーディを奪取。さらに続く13番パー3はティショットを1メートルのベタピンにつけバーディと、中盤で伸び悩む上位2人を猛追する。さらに1つスコアを伸ばし10アンダーと首位に並んで迎えた最終18番ではボギーを叩き一歩後退したものの、ビッグタイトル制覇を狙える位置に食い込んでみせた。

　シーズン序盤に左手の故障でつまづき、調子が上がってきたかと思った矢先に今度は酷暑の芥屋ゴルフ倶楽部で開催された「VanaH杯KBCオーガスタ」で熱中症で棄権。その影響は長引き今季は絶不調。それだけに1日でも悪い流れのゴルフになると「今日もまたダメなのかな」とすぐにあきらめモードになるネガティブなシーズンを過ごしてきた。