＜日本オープンゴルフ選手権　最終日＞◇17日◇愛知カンツリー倶楽部(7,084ヤード・パー71)

　国内男子メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権」の最終日。7アンダー4位スタートのアマチュア松山英樹が、3つスコアを伸ばしトータル10アンダーでフィニッシュ。初日68、2日目71、3日目67、最終日68と堂々の成績で3位タイとなりローアマチュアに輝いた。

「今までの日本OPで一番悔しい」優勝が惑わせた石川遼の心

　松山は2番のセカンドショットを50センチにつけてバーディを奪うと5番、4番でもバーディとし一時は首位に1打差まで迫った。しかし「優勝のことはまるで考えていなかったが、1打差というのを意識したら流れが悪くなってしまった」とそれ以降2つのボギーを叩いて後退してしまった。

　それでも後半は見せ場をつくる。14番で3メートルのバーディパットを沈めると、最終18番では7番アイアンでセカンドを2メートルにつけてバーディフィニッシュ。第1回大会（1927年）の赤星六郎以来となるマチュア優勝には届かなかったが、4日間プロと対等に渡りあった。

　「ここまでやれるとは思っていなかった。決勝ラウンドでもオーバーパーを打たずにまわれたのは良かったです」と笑顔で話した松山。すぐにでもプロの世界でやっていけそうな逸材だが本人は「こういうセッティングでやったほうがもっと上手になれると思いますが、プロになったからといってすぐにシードをとれるとは思っていないので」としばらくはアマチュアに専念すると話す。