＜ブリヂストンオープン　最終日＞◇24日◇袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コース(7,138ヤード・パー72)

　千葉県にある袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催された「ブリヂストンオープン」の最終日。初日から出遅れギリギリで予選を突破、3日目にようやくアンダーパーと“らしくない”プレーを続けていた石川遼が最終日にようやく復活した。

「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る

　INスタートの石川は出だしの11番でバーディを先行させると、その後は14番から3連続バーディを奪取。安定したティショットと、キレが戻ったアイアンショットで順調にスコアを伸ばしていく。後半に入っても勢いは衰えず2番と3番、上がりの8番と9番で連続バーディを奪い、8バーディ・ノーボギーの“64”、スコアを8つ伸ばしトータル9アンダー22位タイに浮上し4日間の競技を終えた。

　「やっと現在の賞金ランキングや成績とマッチするようなラウンドになってくれました」とラウンド後に少しホッとした表情をみせた石川。遅すぎたチャージで優勝争いに絡むことはできなかったが、集まった大勢のファンの前でバーディショーを魅せることができた。「今日、気をつけたのは100％の力で振り切ることです」日本オープンなど狭いフェアウェイ、深いラフというセッティングの中での戦いが続き、自身でも気づかないところで振り切れなくなっていた部分を修正。「ドライバーが3日間と比べて見違えるほどよくなりました。ドライバーがよくなると他のショットもよくなりますね」と得意のドライバーの復調でアイアンもパットもキレを取り戻した。「今日のプレーをしっかりと復習し、何が良かったのかをちゃんと掴んで来週につなげたい」調子を取り戻し、来週は定位置であるリーダーズボード上位への返り咲きを狙う。

　出場が絶望視されていた中国で開催される「WGC-HSBCチャンピオンズ」には出場辞退者や権利が重複する選手が出たため、出場が内定。来週月曜日には正式に発表される予定で、世界ランク50位以内の権利で「マスターズ」出場を目指す石川にはまさに朗報となった。「今日のプレーのおかげでさらに楽しみになりました」調子を戻し、来週は相性のいい「マイナビABCチャンピオンシップ」その次はHSBCと大一番に臨む。