＜パナソニックオープン 2日目◇27日◇東広野ゴルフ倶楽部（兵庫県）◇7058ヤード・パー71＞

アジアンツアーからやってきたインドの親日家が、本大会でまたも相性の良さを見せつけている。昨年大会で脚光を浴びたラヒル・ガンジー。昨年は「今週は予選通過ができればいい」と無欲での参戦ながら、1打差から逆転優勝。日本のQTを受験しようとしていたが、日本ツアー初優勝でシード権を手に入れた。

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優勝後は予選落ちが続き、なりを潜めていた。だが「去年はまったくつかめなかったコースマネジメントが、今年はできていると思う」と、今季は順調に予選も通過するように。「フジサンケイクラシック」で10位タイに入るなど、再びスコアボードの上位で名前を見るようになってきた。そして今年、ディフェンディングチャンプとして挑む本大会で、2日目に「63」をマークして単独首位に浮上した。

やはり一度勝った大会は強い！…とはいえ、昨年とはコースが違う。「ゴルフはあまり関係ないが、アジアンツアーの選手と終わった後に食事したり、話したりと楽しんでいる」と、ホームの雰囲気が味わえるのも好プレーの一因のよう。さらに、2014年のアジアンツアー「パナソニックオープン・インディア」では、プレーオフで敗れたが2位タイの好成績をおさめている。「私はパナソニックが好きですけど、パナソニックも私のことが好きなのかな（笑）」と、意外なところでも“好相性”なようだ。

そんなホーム大会で単独首位で迎える週末にも「特に考えていないです。ボールコントロールすることだけ」と気負う様子は一切ない。「日本では焼き肉によく行く。日本食は全部大好きです」と気さくな笑顔。母国から拠点を移して1年、誰よりも日本でのプレーを楽しんでいるようだった。（文・谷口愛純）