＜マイナビABCチャンピオンシップ　2日目＞◇29日◇ABCゴルフ倶楽部(7,217ヤード・パー72)

　兵庫県にあるABCゴルフ倶楽部を舞台に開催されている、国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」の2日目。I・J・ジャン(韓国)がスコアを伸ばせなかったもののトータル9アンダーで首位をキープ。トータル7アンダー2位タイにはスコアを2つ伸ばした金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)と3つ伸ばした矢野東が浮上。ディフェンディングチャンピオンの鈴木亨は3打差4位につけた。

遼、8位タイ浮上も18番池ポチャで冴えない表情

　INスタートの矢野は11番でボギーが先行したが14番、15番で連続バーディ。18番でもバーディを奪うと、直後の後半1番はボギーとするが4番、さらには6番でもバーディを奪い5バーディ・2ボギーでホールアウト。「グリーンを外したのは2回だけ。チャンスはそんなに多くなかったが、頭を使いながらやってます」と巧みなコースマネージメントで首位と2打差につけた。

　ディフェンディングチャンピオンの鈴木はINスタートの13番、14番で連続バーディを奪うが15番、17番でボギーを叩き前半はイーブン。「風が難しかったね。二段グリーンに乗ったボールは全部戻ってきてしまった」とコントロールショットに苦労したが、後半の2番から4番まで3連続バーディを奪う。9番ではボギーを叩いた鈴木だったが「自分が良いスコアでまわることだけを考えた」と2日続けて好スコアをマーク。連覇を狙える位置をキープした。

　台風の影響で3日目の競技がどうなるかわからない今大会だが、矢野は「これからの2日間、自分の感覚が良くなれば十分チャンスはある。最後は気持ちだけ。天気は関係ない。良いプレーで良い球を打ちたい」と残り36ホールに臨む姿勢だ。一方の鈴木は「明日の天気を考えると(今日は)いけるところまでいっておきたかった。差が開くと3日間では追いつけないから」と万が一に備えてのプレー。それでも「あと2日やれるのがベスト。連覇はやったことがないけどやってみたい」と4日間競技が成立するのを願った。