「セカンドのミスショットは仕方がない。そこからパーセーブしなくてはいけなかった」この日もドライバーとアイアンのショットは好調だったが「グリーン周りのアプローチミスが多かった」と石川は話す。7番では、短い距離のセカンドをトップしてバーディチャンスにつけることができず、9番ではグリーン奥にこぼれたところからパーセーブに失敗。12番ではティショットがバンカーにつかまり、そこからパーで凌ぐことはできなかった。ショートゲームが上手くいかずスコアを落とした石川は、ホールアウト後のインタビューを終え、すぐにアプローチ練習場に向かい時間を割いた。

　明日からはいよいよ決勝ラウンド。しかし、台風の影響で最悪の場合54ホールの短縮競になる可能性もある。首位と6打差の石川にとって、1日でその差をひっくり返すのは厳しい。「36ホールと18ホール。この差は大きいです。僕としては36ホールやりたい気持ちでいっぱいです」と石川は残り2日競技を熱望。「もし、明日できたとしても、1日中雨で難しいのはわかっていますが、アプローチも修正できたので(2日やりたい)」と逆転Vに闘志も見せる。奇跡を起こし続けた石川が、この大差をどんな形で縮めていくか注目が集まる。


【2日目の順位】
1位：I・J・ジャン(-9)
2位T：矢野東(-7)
2位T：金庚泰（キム・キョンテ）(-7)
4位：鈴木亨(-6)
5位：小田孔明(-5)
6位T：谷口拓也(-4)
6位T：市原弘大(-4)
8位T：近藤共弘(-3)
8位T：久保谷健一(-3)
8位T：クレイグ・パリー(-3)
8位T：石川遼(-3)
8位T：増田伸洋(-3)
8位T：谷口徹(-3)

19位T：薗田峻輔(-1)他6名
26位T：池田勇太(E)他5名
43位T：藤田寛之(+2)他7名