＜マイナビABCチャンピオンシップ　3日目＞◇30日◇ABCゴルフ倶楽部(7,217ヤード・パー72)

　兵庫県にあるABCゴルフ倶楽部で開催されている、国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」は3日目を終了。この日最終組でスタートした矢野東と金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)が、トータル10アンダーまでスコアを伸ばし首位に並んだ。3打差の3位タイには石川遼ら4選手、4打差7位タイにはディフェンディングチャンピオンの鈴木亨らがつけている。

遼、明日につながる最終バーディで3位タイに浮上！

　2008年の「ブリヂストンオープン」以来、2年間優勝から遠ざかっている矢野。これまでフェード一辺倒だったティショットをやめてから球がつかまりだし、3日間好スコアをマーク。久々の優勝が目の前に近づいた。また「今季は1回も気持ちよくゴルフが出来ていなかった」という矢野だが、いい意味で開き直りミスしても「許容範囲」とストレスなくプレーを続けている。

　この日の矢野は前半でスコアを1つ伸ばしたが、11番でボギーを叩き後退。しかし、13番でバーディを奪うとそこから3連続バーディを奪取。「(首位だった)キョンテに追いついた時に、トップで最終組を迎えたいと思いました」と6バーディ・3ボギーの69でホールアウトした。

　「矢野さんとは5〜6回一緒にまわっているが、今日のプレーはすごかった。ドライバーはいつも10ヤードぐらい置いていかれるが、今日は30ヤードくらい置いていかれた」と矢野のプレーを絶賛したのは同組でまわったキム。「ドライバーもスイングも良い。今までとはゴルフスタイルが変わっていた」と話すが自分自身のスタイルは変わっていない。「アイアンの調子が今ひとつで、あまりバーディチャンスが来なかった」と3番でボギーが先行するが、その後は立て直し4つバーディを奪って3日目を終えた。