＜マイナビABCチャンピオンシップ　最終日＞◇31日◇ABCゴルフ倶楽部(7,217ヤード・パー72)

　兵庫県にあるABCゴルフ倶楽部を舞台に開催された、国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」最終日。首位タイでスタートした金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)が、3バーディ・ノーボギーでまわりトータル13アンダーで優勝。混戦となった最終日を制して今季3勝目を挙げた。

　「出だしはまずまずだった」と話したキムだったが、4番で同組の矢野東がイーグルを奪ったのを目の当たりにして焦りを感じる。だが「チャンスは必ず来る」と1番のバーディ以降我慢を続け、10番で2つ目のバーディ奪取。17番では、残り203ヤードのセカンドをピン左手前14メートルにつけ値千金のバーディを奪った。

優勝した金庚泰のプロフィールと今季全成績

　この17番のバーディで単独首位に立ったキムだったが、1打差で追う前の組の石川遼が最終18番パー5を迎えていたため気が抜けない。しかし、石川がバーディパットを外すのを見たときに｢これならパーで大丈夫｣とほぼ勝利を確信。しっかりパーセーブしたキムが強さを見せつけた。

　「正直しんどかった。4日間の中では今日が一番ドライバーが悪かった。でもアイアンは今日が一番良かった」とコメントしたキム。最終日に唯一パーオンできなかったのが、最終ホールの18番でだけというから目を見張るものがある。賞金ランキングで2位の石川に約4,000万円の差をつけても「まだ高額賞金の試合が残っています。今はどの選手が優勝してもおかしくないので自分の調子を考えながらプレーしていきたい」と冷静に話す。