＜三井住友VISA太平洋マスターズ　初日＞◇11日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)

　静岡県にある太平洋クラブ 御殿場コースで開幕した、国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」の初日。手嶋多一が“64”8アンダーのビッグスコアを叩き出し2位に3打差をつけて単独首位スタートを切った。

遼、新スイング手応え！「タイガーになったよう」

　見せ場は最後にやってきた。4連続を含む6バーディ・ノーボギーで迎えた最終18番。手嶋の放った約30ヤードの3打目は手前からコロがって圧巻のイーグルを奪取。2001年のワールドカップ、同じ18番でのタイガー・ウッズ(米国)のチップインイーグルがダブるスーパーショットで一気に後続を突き放した。

　しかし、ロケットスタートにも手嶋から威勢の良いコメントは聞かれなかった。アイアン、ドライバーを大きめのものに変えスイングを微調整した結果ショットの安定感が増した。しかし「ドローで攻められるようになった。ラインが出るようになりましたね。でもなぜ打てるようになったかわからないんですよ(笑)」と復調にも首をひねるばかり。「明日以降は良くないですよ(笑)できれば60台で3日間回りたいけど…」とベストスコアを出した人間とは思えないコメントだった。

　それでも、訪れたチャンスに燃えるものもある。「藤田選手とか谷口選手とか頑張ってますよね。あの辺が頑張るから僕にも出来るのかなと思える。頑張りたいですよね」賞金王争いに顔を出す同年代を刺激に久々の頂点を目指す。