<三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目>◇13日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)
1番のティショットは大きく右に曲げてカート路の向こう側まで打ち込む大スライス。だがこの驚くようなミスショットはこの日のド派手なプレーを呼ぶ狼煙のようなものだった。「三井住友VISA太平洋マスターズ」の3日目。石川遼が7バーディ・ノーボギーの“65”を叩き出し、この日63と爆発した藤田寛之と並んでトータル9アンダー首位タイに浮上した。
「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る
石川は1番のトラブルをパーセーブすると、2番、3番とあいさつ代わりの連続バーディ。さらに5番、6番でも連続バーディを奪いあっという間に首位をとらえてみせる。そしてこの日最大の見せ場は8番、9番だ。8番は「ショット的にはミス」というセカンドが薄く当たってグリーン手前エッジ。しかし、ピンまで約7メートルをウェッジでねじ込みチップインバーディを奪って見せる。続く9番ではセカンドをグリーン手前バンカーに落とし、ピンまで下りの難しいバンカーショットを残すピンチを招いたが「勇気がいるけど奥まで突っ込むイメージで打った」というバンカーショットがピンに当たりカップイン。両手を広げて喜びをあらわす仕草に「マンシングウェアオープンKSBカップ」の奇跡が重なった。
しかし、圧巻の連続チップインバーディでハーフ“30”を叩き出しどこまでスコアを伸ばすかと期待された後半は一転してガマンの展開。11番パー5でこの日7つ目のバーディを奪ったもののその後はスコアカードどおりのプレーでホールアウト。足踏みをした感が否めないが「逆に気を引き締めなければいけないと思わせてくれた」とどこまでも前向きだ。先週から取り組み続けている新スイングも中盤乱れたものの「上がり3ホールで修正できました。僕の中では日に日に良くなってきている。良いフィーリングがあるんで明日どうなるか楽しみ」と手応えは日を追うごとに強くなっている。「明日は今までと違った雰囲気になると思うけど、練習場でやっていたスイングをするということを優先にやっていきたい」優勝争いの中でも変わらず目の前の1打と対話していくことを誓った。
もし今大会で優勝することが出来れば賞金王を争う金庚泰(キム・キョンテ)に大きく近づくことが出来る。石川自身も「そのことは百も承知。明日優勝争いの中で勝つということが大事なのは僕が一番わかっている」とこの期に及んで無関心ではいられないのが本音だ。しかし、石川は自分に言い聞かせるように力を込める。「くどいようですが、まずはやるべきことを見失わないようにすること。この大きな課題をクリアできれば良い結果がついてくると思う」今やるべきことはただ良いスイングをするということ。その先に今大会の頂点と賞金王がある。
1番のティショットは大きく右に曲げてカート路の向こう側まで打ち込む大スライス。だがこの驚くようなミスショットはこの日のド派手なプレーを呼ぶ狼煙のようなものだった。「三井住友VISA太平洋マスターズ」の3日目。石川遼が7バーディ・ノーボギーの“65”を叩き出し、この日63と爆発した藤田寛之と並んでトータル9アンダー首位タイに浮上した。
「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る
石川は1番のトラブルをパーセーブすると、2番、3番とあいさつ代わりの連続バーディ。さらに5番、6番でも連続バーディを奪いあっという間に首位をとらえてみせる。そしてこの日最大の見せ場は8番、9番だ。8番は「ショット的にはミス」というセカンドが薄く当たってグリーン手前エッジ。しかし、ピンまで約7メートルをウェッジでねじ込みチップインバーディを奪って見せる。続く9番ではセカンドをグリーン手前バンカーに落とし、ピンまで下りの難しいバンカーショットを残すピンチを招いたが「勇気がいるけど奥まで突っ込むイメージで打った」というバンカーショットがピンに当たりカップイン。両手を広げて喜びをあらわす仕草に「マンシングウェアオープンKSBカップ」の奇跡が重なった。
しかし、圧巻の連続チップインバーディでハーフ“30”を叩き出しどこまでスコアを伸ばすかと期待された後半は一転してガマンの展開。11番パー5でこの日7つ目のバーディを奪ったもののその後はスコアカードどおりのプレーでホールアウト。足踏みをした感が否めないが「逆に気を引き締めなければいけないと思わせてくれた」とどこまでも前向きだ。先週から取り組み続けている新スイングも中盤乱れたものの「上がり3ホールで修正できました。僕の中では日に日に良くなってきている。良いフィーリングがあるんで明日どうなるか楽しみ」と手応えは日を追うごとに強くなっている。「明日は今までと違った雰囲気になると思うけど、練習場でやっていたスイングをするということを優先にやっていきたい」優勝争いの中でも変わらず目の前の1打と対話していくことを誓った。
もし今大会で優勝することが出来れば賞金王を争う金庚泰(キム・キョンテ)に大きく近づくことが出来る。石川自身も「そのことは百も承知。明日優勝争いの中で勝つということが大事なのは僕が一番わかっている」とこの期に及んで無関心ではいられないのが本音だ。しかし、石川は自分に言い聞かせるように力を込める。「くどいようですが、まずはやるべきことを見失わないようにすること。この大きな課題をクリアできれば良い結果がついてくると思う」今やるべきことはただ良いスイングをするということ。その先に今大会の頂点と賞金王がある。