<ダンロップフェニックス 2日目>◇19日◇フェニックスカントリークラブ(7,010ヤード・パー71)
国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の2日目。新スイングに取り組みながらさらにチェックポイントを増やしたことでショットが乱れ、初日4オーバー58位タイと出遅れた石川遼だったが、先週のイメージに一旦戻すことを目指して迎えたこの日は序盤から別人のようなプレーを見せる。「10番ホールまでは完璧だった」という言葉の通り序盤はティショット、アイアン共にキレを取り戻し次々とチャンスを演出。パッティングのタッチが合わず前半は2つスコアを伸ばすに留まったが、上位浮上に期待を抱かせて後半へはいった。
「石川遼の1打速報」でこの日のプレーを振り返る
しかし、異変は9番から始まっていた。バーディパットを1メートル近くショートすると途端にパッティングのタッチが合わなくなる。10番ではここもファーストパットを1メートル近くショートすると3パットのボギー、11番でもバーディパットを打ち切れずに外すとパターを振り上げてイライラを爆発させた。「11番でもショートしてしまって、12番ティに立った時の心理状態は良くなかったですね」その気持ちの乱れが出たのか、12番からここまで好調だったショットも乱れだす。
左に曲げた12番ティショットは林に入り木の根元に止まる最悪のライ。「どこにも打ちようがなかった」というセカンドは隣のホールのフェアウェイに出す選択をしたが、木に当たり5メートル先の林の中にポトリ。そこから今度は12番のフェアウェイに向かって打つもこれも松の枝に当たりラフまで持っていくのが精一杯だった。結局このホールダブルボギーとし順位も一気に後退。思うようなプレーが出来ないイライラも頂点に達し、リズムはバラバラ。「12番のダボでいっそうカットラインがチラつくようになって」“予選落ち”の文字が頭をもたげた。
しかし、続く13番で前の組が詰まった時に出来た待ち時間にトイレの軒下で長時間うつむいて必死に気持ちを切り替えた。「とにかく落ち着きたかったです。あの時間帯が今日で一番辛かったですね」その後も乱れたショットは戻らなかったが、ピンチも何とかパーでしのいで予選通過へ執念を見せる。すると、16番では約80ヤードのセカンドを1メートルにつけバーディ、さらに17番では「初めて長いのが入ってくれた」という下りの難しいパットをねじ込みバーディと立て続けにスコアを伸ばし土壇場でカットラインの内側に浮上。最終18番もティショットを林に打ち込みトラブルを招いたが、「これが通らなかったら予選落ち」と覚悟して打った林の中からのセカンドは、上空1メートルの空間を抜きフェアウェイに脱出。バーディフィニッシュとはいかなかったがトータル3オーバー49位タイで予選通過を果たした。
国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の2日目。新スイングに取り組みながらさらにチェックポイントを増やしたことでショットが乱れ、初日4オーバー58位タイと出遅れた石川遼だったが、先週のイメージに一旦戻すことを目指して迎えたこの日は序盤から別人のようなプレーを見せる。「10番ホールまでは完璧だった」という言葉の通り序盤はティショット、アイアン共にキレを取り戻し次々とチャンスを演出。パッティングのタッチが合わず前半は2つスコアを伸ばすに留まったが、上位浮上に期待を抱かせて後半へはいった。
「石川遼の1打速報」でこの日のプレーを振り返る
しかし、異変は9番から始まっていた。バーディパットを1メートル近くショートすると途端にパッティングのタッチが合わなくなる。10番ではここもファーストパットを1メートル近くショートすると3パットのボギー、11番でもバーディパットを打ち切れずに外すとパターを振り上げてイライラを爆発させた。「11番でもショートしてしまって、12番ティに立った時の心理状態は良くなかったですね」その気持ちの乱れが出たのか、12番からここまで好調だったショットも乱れだす。
左に曲げた12番ティショットは林に入り木の根元に止まる最悪のライ。「どこにも打ちようがなかった」というセカンドは隣のホールのフェアウェイに出す選択をしたが、木に当たり5メートル先の林の中にポトリ。そこから今度は12番のフェアウェイに向かって打つもこれも松の枝に当たりラフまで持っていくのが精一杯だった。結局このホールダブルボギーとし順位も一気に後退。思うようなプレーが出来ないイライラも頂点に達し、リズムはバラバラ。「12番のダボでいっそうカットラインがチラつくようになって」“予選落ち”の文字が頭をもたげた。
しかし、続く13番で前の組が詰まった時に出来た待ち時間にトイレの軒下で長時間うつむいて必死に気持ちを切り替えた。「とにかく落ち着きたかったです。あの時間帯が今日で一番辛かったですね」その後も乱れたショットは戻らなかったが、ピンチも何とかパーでしのいで予選通過へ執念を見せる。すると、16番では約80ヤードのセカンドを1メートルにつけバーディ、さらに17番では「初めて長いのが入ってくれた」という下りの難しいパットをねじ込みバーディと立て続けにスコアを伸ばし土壇場でカットラインの内側に浮上。最終18番もティショットを林に打ち込みトラブルを招いたが、「これが通らなかったら予選落ち」と覚悟して打った林の中からのセカンドは、上空1メートルの空間を抜きフェアウェイに脱出。バーディフィニッシュとはいかなかったがトータル3オーバー49位タイで予選通過を果たした。