＜ダンロップフェニックス　最終日＞◇21日◇フェニックスカントリークラブ(7,010ヤード・パー71)

　国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」は池田勇太の今季4勝目で激闘の幕を閉じた。優勝賞金4,000万円を加算した池田は今季の獲得賞金を約1億3,279万円とし賞金ランキング3位に浮上。賞金王争いはわずかな逆転の可能性を残す藤田寛之を含め、ますます白熱してきた。しかし、賞金ランキング首位を走る金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)も最終日8つスコアを伸ばす圧巻のチャージをみせ単独2位フィニッシュ。2,000万円を加算して2位の石川遼との差を約3,200万円まで引き離した。

「憧れの人に少し近づけた」池田勇太が激闘制し今季4勝目！

　追う立場の2人が秋の大一番で1勝ずつ挙げているにも関わらず、安定感抜群のプレーで常に上位に顔を出すキョンテとの差は思うように縮まっていない。石川も「残り2試合で1勝が必要になると思う。厳しい状況」と頂点への道のりはまだまだ遠いことを覚悟している。この日優勝した池田も「もうちょっとせばまってる予定だった。そう簡単には賞金王を獲らせてくれないね。あなたも気を抜かずに頑張らなきゃいけないよと言われてるんじゃない？ 神様に」と予定よりも差は縮まっていないことを認めた。

　逃げる立場となったキョンテは「(賞金王に)ちょっと近づいた。もうちょっと。今まで石川選手と2人で争っていたけど、池田選手と3人になって少し難しくなったね」と控えめなコメントを残したがキョンテ有利の状況は変わりない。米ツアーのQTを蹴ってまで日本ツアー賞金王獲得を目指しているだけに静かな表情の裏には燃えるものがあるはずだ。栄誉と共に世界への道が開く切符でもある賞金王の称号。残り2戦どんなドラマが待ち受けているのか。

【賞金ランキング】
1位：金庚泰(キム・キョンテ)　174,045,314円
2位：石川遼　142,037,779円　(トップとの差：約3,200万円)
3位：池田勇太　132,792,164円　(トップとの差：約4,125万円)
4位：藤田寛之　114,092,927円　(トップとの差：約5,995万円)