「今日の朝は優勝するしかないって言って送り出しました。アマチュアだった松山にも過去、出る試合には優勝しろと言ってきましたけど、金谷に対しても同じ言葉をかけました。優勝を目指して2位とか、トップ20に入るということはありますが、最初から予選通過が目標なんてダメ。松山もそれは後輩に伝えてきたし、金谷も同様に後輩に伝えています」
よく「今週の目標は何ですか?」と選手に質問することがあるが、松山英樹にはこの質問は一切しない。なぜなら、彼は常に「優勝を目指して出場している」ことがわかりきっているからだ。そして今週、アマチュアの金谷もまた松山と同様、「優勝が目標。調子はいいとは言えないが、自分のベストを尽くせば結果がついてくる」と語っていた。プロもアマチュアも同じ土俵に上がったら、「優勝」の2文字のために戦うだけ。そこにはプロもアマも関係ないというのが東北福祉大ゴルフ部イズムだ。アマチュアも最初から「優勝」を目指しているのだから、へんな遠慮や戸惑いを感じることもない。非常にシンプルな考え方である。そしてこの教えは、監督から学生たちに、先輩から後輩に脈々と受け継がれている。松山も金谷に対して、“世界で戦うために何が必要か?”を今年の海外遠征中に教えているのだという。
来年、金谷は大学ゴルフ部のキャプテンに就任する。かつてこの大会で優勝した松山が、金谷に教えたように、金谷もまた後輩たちに指導していく。こうして受け継がれた教えが、国内最強のゴルフ部を作り、世界で通用するゴルファーを作っていく。(文・大泉英子)
よく「今週の目標は何ですか?」と選手に質問することがあるが、松山英樹にはこの質問は一切しない。なぜなら、彼は常に「優勝を目指して出場している」ことがわかりきっているからだ。そして今週、アマチュアの金谷もまた松山と同様、「優勝が目標。調子はいいとは言えないが、自分のベストを尽くせば結果がついてくる」と語っていた。プロもアマチュアも同じ土俵に上がったら、「優勝」の2文字のために戦うだけ。そこにはプロもアマも関係ないというのが東北福祉大ゴルフ部イズムだ。アマチュアも最初から「優勝」を目指しているのだから、へんな遠慮や戸惑いを感じることもない。非常にシンプルな考え方である。そしてこの教えは、監督から学生たちに、先輩から後輩に脈々と受け継がれている。松山も金谷に対して、“世界で戦うために何が必要か?”を今年の海外遠征中に教えているのだという。
来年、金谷は大学ゴルフ部のキャプテンに就任する。かつてこの大会で優勝した松山が、金谷に教えたように、金谷もまた後輩たちに指導していく。こうして受け継がれた教えが、国内最強のゴルフ部を作り、世界で通用するゴルファーを作っていく。(文・大泉英子)