とはぐらかすように語った中嶋だが、家族の思いに感極まったのか、その目からあふれた一筋の涙が頬をつたった。
今大会にはほかのスポンサートーナメントと違い、独特の雰囲気がある。発足当初から世界の一流選手が参戦していたからではない。大会に関わる人のすべてが、世界一のトーナメントにしたいという気概とプライドを持って、ベストを尽くしているからだ。もちろん、その意気込みが伝わるからこそ、選手もいつも以上に緊張感と誇りを持って今大会に臨んでいる。だからこそ、満足のいく結果を残せない自分を中嶋は許せなかったのだ。
「よく回ったと思うけど、悔しいよね。こんなスコア(79、81)しか出せないんだから。まあ、しょうがないよ…」
単純に、結果だけからは想像できないほどの思い出はたくさんあるが、男らしく、あえて終止符を打った中嶋。今後は出場選手とは違った形で今大会に関わっていきたいという。どのような形になるのかまだ分からないが、中嶋が築き上げた実績が消え去ることはないし、できれば、第2、第3の中嶋が現れるように、暖かく見守ってほしいものだ。(文・山西英希)
今大会にはほかのスポンサートーナメントと違い、独特の雰囲気がある。発足当初から世界の一流選手が参戦していたからではない。大会に関わる人のすべてが、世界一のトーナメントにしたいという気概とプライドを持って、ベストを尽くしているからだ。もちろん、その意気込みが伝わるからこそ、選手もいつも以上に緊張感と誇りを持って今大会に臨んでいる。だからこそ、満足のいく結果を残せない自分を中嶋は許せなかったのだ。
「よく回ったと思うけど、悔しいよね。こんなスコア(79、81)しか出せないんだから。まあ、しょうがないよ…」
単純に、結果だけからは想像できないほどの思い出はたくさんあるが、男らしく、あえて終止符を打った中嶋。今後は出場選手とは違った形で今大会に関わっていきたいという。どのような形になるのかまだ分からないが、中嶋が築き上げた実績が消え去ることはないし、できれば、第2、第3の中嶋が現れるように、暖かく見守ってほしいものだ。(文・山西英希)