その昔、テレビアニメで「巨人の星」を見ていたとき、坂本龍馬の例え話が出てきた。「いつ死ぬか分からないが、死ぬときはたとえドブの中でも前のめりに死にたい」という龍馬の言葉には、限りなき目的への前進という思いが込められており、それこそが男の生き方、死ぬからといって前進を止めるような人間は男じゃないという話だったと思う。
ジャンボや中嶋にもまさに同じような考え方が根本に流れているのではないだろうか。それこそ、体が動くギリギリまでクラブを振っていたいはずだ。それは、現在JGTOの会長を務める青木功にも通じる。レジェンドは誰よりもゴルフが好きだからこそ、どんなに年齢を重ねようと、上達するための労苦を惜しまずに戦ってきた。若いときは派手なポーズや喜怒哀楽を表現することで、ギャラリーを楽しませる一面もあったが、皆がAONに憧れたのは、ゴルフへの愛情と真摯(しんし)な思いがプレーに表れていたからではないか。
残念ながら、彼ら以上にそういう思いを感じさせる選手は今の男子ツアーには見当たらない。1人でも多くの選手が、今まで以上にゴルフのことを好きになってくれれば、ツアー全体の雰囲気も変わってくるのだが……。(文・山西英希)
ジャンボや中嶋にもまさに同じような考え方が根本に流れているのではないだろうか。それこそ、体が動くギリギリまでクラブを振っていたいはずだ。それは、現在JGTOの会長を務める青木功にも通じる。レジェンドは誰よりもゴルフが好きだからこそ、どんなに年齢を重ねようと、上達するための労苦を惜しまずに戦ってきた。若いときは派手なポーズや喜怒哀楽を表現することで、ギャラリーを楽しませる一面もあったが、皆がAONに憧れたのは、ゴルフへの愛情と真摯(しんし)な思いがプレーに表れていたからではないか。
残念ながら、彼ら以上にそういう思いを感じさせる選手は今の男子ツアーには見当たらない。1人でも多くの選手が、今まで以上にゴルフのことを好きになってくれれば、ツアー全体の雰囲気も変わってくるのだが……。(文・山西英希)