大幅なスイング改造を行えば、本戦を戦いながら調整していくしかないが、結果に結びつくまでには時間がかかる。かといって、賞金を上積みする気持ちも働くため、試合をスキップして調整時間をとることも惜しい。成績を残しながら向上していくことは、そう簡単にできることではない。22年連続で賞金シードを守ってきた谷口は、「現状維持では勝てない」と言葉を詰まらせた。「どれだけ努力をしても、問われるのは結果」。賞金シードからこぼれたという結果が、許せなかった。
今年はQTやチャレンジツアーから勝ち上がってきた11人の初シード選手が誕生した。QTから今季参戦していた中西直人は、大会で18位タイに入って自身初の賞金シードを獲得。最終日のプレーを振り返り、「気持ちの弱さも、技術不足もある。シードに入ったとしても、まだそこまでの人間なんだと思いました」と語った。“賞金シード”は、年数を重ねるごとに重みを増していく。ここからが、長い戦いの始まりだ。(文・谷口愛純)
今年はQTやチャレンジツアーから勝ち上がってきた11人の初シード選手が誕生した。QTから今季参戦していた中西直人は、大会で18位タイに入って自身初の賞金シードを獲得。最終日のプレーを振り返り、「気持ちの弱さも、技術不足もある。シードに入ったとしても、まだそこまでの人間なんだと思いました」と語った。“賞金シード”は、年数を重ねるごとに重みを増していく。ここからが、長い戦いの始まりだ。(文・谷口愛純)