今季は腰の痛みによるツアー離脱からシーズンをスタート。「中日クラウンズ」を途中棄権すると、実戦復帰したのは「日本ゴルフツアー選手権」。ひと月後の「日本プロゴルフ選手権」で3年ぶりの勝利を収めると、続く「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で連続優勝と華々しいカムバックを果たした。ところが、シーズン後半に入り連続予選落ちを喫するなど、再び不調に陥る。「ドライバーがいいだけじゃ勝てない、アイアンがいいだけじゃ勝てない」と“海外メジャーで勝つ”という目標に向け、進化を求めていく中での低迷だった。
今週も理想とするスイングを求めて「試したいことがあった」と試行錯誤をする中での勝利だった。「なんのために(ゴルフを)やっているかって、自分のためにやっている。周りには申し訳ないけど、やるべきことをやって、喜んでくれる人がいるというのは本当に信じられない」。ウィニングパットを決めたあと、鳴りやまない歓声に両手を挙げて応え、控えめな笑顔を見せた。
昨年大会は、プレーオフに敗れて悔しさを味わった。「今まで16勝した中でも、今回は全く違う」と勝利をかみしめながらも、頭にあるのは“ゴルフ”のことだけ。「今年は優勝できたんですけど、まだ頭の中でひっかかっていることもいくつかある。3勝できましたけど、“今日はこうできたから、明日はこうやってみよう”という気持ちのほうが大きいですね」。2010年以来の年間3勝、史上最年少での生涯獲得賞金10億円突破という輝かしい勝利も、まだ目指すべき頂点にむけての途中過程だ。(文・谷口愛純)
今週も理想とするスイングを求めて「試したいことがあった」と試行錯誤をする中での勝利だった。「なんのために(ゴルフを)やっているかって、自分のためにやっている。周りには申し訳ないけど、やるべきことをやって、喜んでくれる人がいるというのは本当に信じられない」。ウィニングパットを決めたあと、鳴りやまない歓声に両手を挙げて応え、控えめな笑顔を見せた。
昨年大会は、プレーオフに敗れて悔しさを味わった。「今まで16勝した中でも、今回は全く違う」と勝利をかみしめながらも、頭にあるのは“ゴルフ”のことだけ。「今年は優勝できたんですけど、まだ頭の中でひっかかっていることもいくつかある。3勝できましたけど、“今日はこうできたから、明日はこうやってみよう”という気持ちのほうが大きいですね」。2010年以来の年間3勝、史上最年少での生涯獲得賞金10億円突破という輝かしい勝利も、まだ目指すべき頂点にむけての途中過程だ。(文・谷口愛純)