新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内だけでなく世界各国で中止や延期が余儀なくされているゴルフトーナメント。なかなか試合の臨場感を伝えることができない状況が続いていますが、少しでもトーナメントのアツい一瞬を味わってもらおうと、カメラマンが見た印象的な涙のシーンをご紹介。今回は、2010年の「ANAオープン」から。米山聡明カメラマンに、池田勇太の涙の優勝について振り返ってもらった。
ワイルドになった池田勇太【写真】
この大会は、「勝って泣いたのは初めて」というほど池田選手にとって特別な優勝でした。札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで行われるANAオープンといえば、尾崎将司選手。当時38回目を迎えたこの大会で、ジャンボさんは7勝。ジャンボさんに憧れていた池田選手には、一際思い入れの強い大会です。
後続と1打差で迎えた最終18番ホール。1mのウィニングパットをねじ込むと、「今までの6勝で一番うれしい」と優勝インタビューでは涙を見せていました。
さらに印象的だったのは、その翌週の「パナソニックオープン」での出来事です。ジャンボさんは、前週優勝した選手に「チャンピオン!」と声をかけるのが恒例なのですが、練習場で池田選手とジャンボさんが対面。「おう、チャンピオン」と握手をしたところまではいいのですが、その後に「お前、泣いたのか? オイオイ泣いたんだろ(笑)。ユウタじゃなくて、オイタじゃないか(笑)」と辛口の“ご褒美”も。そのとき、池田選手が少し決まりの悪そうな表情をしていたのを今でも覚えています。
ちなみに、池田選手にとってもう一つご褒美がありました。優勝カップに加えて旅客機型のトロフィーが贈られるのですが、実は池田選手は大の乗り物好き。表彰式で飛行機を手にすると、「しっかり撮って、後でその写真ほしいから」と無邪気に喜ぶ姿も。2010年のANAオープン優勝は、池田選手の様々な一面が見られた大会だったと思います。
ワイルドになった池田勇太【写真】
この大会は、「勝って泣いたのは初めて」というほど池田選手にとって特別な優勝でした。札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで行われるANAオープンといえば、尾崎将司選手。当時38回目を迎えたこの大会で、ジャンボさんは7勝。ジャンボさんに憧れていた池田選手には、一際思い入れの強い大会です。
後続と1打差で迎えた最終18番ホール。1mのウィニングパットをねじ込むと、「今までの6勝で一番うれしい」と優勝インタビューでは涙を見せていました。
さらに印象的だったのは、その翌週の「パナソニックオープン」での出来事です。ジャンボさんは、前週優勝した選手に「チャンピオン!」と声をかけるのが恒例なのですが、練習場で池田選手とジャンボさんが対面。「おう、チャンピオン」と握手をしたところまではいいのですが、その後に「お前、泣いたのか? オイオイ泣いたんだろ(笑)。ユウタじゃなくて、オイタじゃないか(笑)」と辛口の“ご褒美”も。そのとき、池田選手が少し決まりの悪そうな表情をしていたのを今でも覚えています。
ちなみに、池田選手にとってもう一つご褒美がありました。優勝カップに加えて旅客機型のトロフィーが贈られるのですが、実は池田選手は大の乗り物好き。表彰式で飛行機を手にすると、「しっかり撮って、後でその写真ほしいから」と無邪気に喜ぶ姿も。2010年のANAオープン優勝は、池田選手の様々な一面が見られた大会だったと思います。