確かに毎回フェアウェイど真ん中を歩ければいいが、曲がれば当然平らでないところにボールを探しに行くことになる。そう考えれば、『担ぎ』の方がメリットはあるかもしれない。
キャディが隣にいないことで、選手たちを疲れさせたのは足腰だけではない。頭も疲れた様子だ。初日8アンダーでトップに立った堀川未来夢は「普段キャディさんがやっていることを全部自分でやらないといけない。ラウンド前の朝のうちに風向きを確認したり、ピンポジションでショートホールが何ヤードくらいあるのかとか。ラウンド中もグリーンエッジまでの距離だったり、ピンまでの距離だったり、全部自分でやるのは大変でした」
1アンダー・56位タイで初日を終えた時松隆光も嘆く。「雨が降ってグリップが濡れてはいけない、クラブに泥が付くのでしっかり拭かないといけない、バンカーは自分で均さないといけない、距離は自分で測らないといけない、風も読まないといけない、もうキリがないですね」と最後は笑っていた。
逆にキャディなしが苦にならない人も。7アンダーで2位タイにつけている塩見好輝は、「基本的にはキャディさんに頼ることがあまりないので、しゃべる相手が欲しいというか(笑)。あとはラウンド中にカッとなった場面で抑制してくれる存在ですね。今日はそういう場面もなかったので伸び伸びとプレーできました」と頼もしい。
期せずして、“身体能力”や“技術力”だけでなく、足腰の“脚力”から頭を使う“脳力”まで、プロゴルファーの本当の総合力が試されることになった今大会。結局、外国人選手は出場することができなかったし、メジャー競技でもツアー競技でもないが、『ベスト・オブ・ジャパニーズ・ゴルファー』が決まると思ってもいいかもしれない。(文・下村耕平)
キャディが隣にいないことで、選手たちを疲れさせたのは足腰だけではない。頭も疲れた様子だ。初日8アンダーでトップに立った堀川未来夢は「普段キャディさんがやっていることを全部自分でやらないといけない。ラウンド前の朝のうちに風向きを確認したり、ピンポジションでショートホールが何ヤードくらいあるのかとか。ラウンド中もグリーンエッジまでの距離だったり、ピンまでの距離だったり、全部自分でやるのは大変でした」
1アンダー・56位タイで初日を終えた時松隆光も嘆く。「雨が降ってグリップが濡れてはいけない、クラブに泥が付くのでしっかり拭かないといけない、バンカーは自分で均さないといけない、距離は自分で測らないといけない、風も読まないといけない、もうキリがないですね」と最後は笑っていた。
逆にキャディなしが苦にならない人も。7アンダーで2位タイにつけている塩見好輝は、「基本的にはキャディさんに頼ることがあまりないので、しゃべる相手が欲しいというか(笑)。あとはラウンド中にカッとなった場面で抑制してくれる存在ですね。今日はそういう場面もなかったので伸び伸びとプレーできました」と頼もしい。
期せずして、“身体能力”や“技術力”だけでなく、足腰の“脚力”から頭を使う“脳力”まで、プロゴルファーの本当の総合力が試されることになった今大会。結局、外国人選手は出場することができなかったし、メジャー競技でもツアー競技でもないが、『ベスト・オブ・ジャパニーズ・ゴルファー』が決まると思ってもいいかもしれない。(文・下村耕平)