以前、石坂にアプローチ練習法を聞いたことがある。「アプローチの基本は右手の片手打ちです。左手ではあまりやらないですね。それからバンカーの上から打つ練習をよくやります。これも片手で打ったり、両手で打ったり。砂の上だとちょっとでも手前から入るとダフっちゃうので、それがすぐわかるんです」と教えてくれた。バンカーからクリーンにボールをとらえる練習は、小学生のときから続けている。
実際、「三井住友VISA太平洋マスターズ」の会場にウェイティングで来ていた石坂は、一日中バンカーの上で練習していた。結局、出場機会は回ってこなかったが、その積み重ねが翌週、フェニックスCCの難しい洋芝からのチップインバーディやパーセーブにつながったに違いない。ショートゲームの練習の成果は、数字にも表れている。ツアーでの平均パットは1.7347で1位、リカバリー率は64.63%で6位につけている。
「100ヤードでも50ヤードでも30ヤードでも緩むことが多くて、癖としてある」と語る石坂が参考にしているのは、松山英樹と石川遼のアプローチだという。「松山さんとか遼さんはあまり緩まない」。そんな石坂が目標とする石川が、最終日の囲み取材で「石坂くんって大学何年生なんですか?」と逆質問してきた。今大会が始まるまでは、ほぼ無名の存在だったが、この活躍で確実に名前が浸透してきている。
甘いマスクもあって、週末は『石坂友宏』が検索ワードで急上昇、インスタグラムのフォロワー数も急増。惜しくも初優勝は逃したが、「いろんな人に知ってもらえればもっとうれしい」という石坂の思いは達せられた。(文・下村耕平)
実際、「三井住友VISA太平洋マスターズ」の会場にウェイティングで来ていた石坂は、一日中バンカーの上で練習していた。結局、出場機会は回ってこなかったが、その積み重ねが翌週、フェニックスCCの難しい洋芝からのチップインバーディやパーセーブにつながったに違いない。ショートゲームの練習の成果は、数字にも表れている。ツアーでの平均パットは1.7347で1位、リカバリー率は64.63%で6位につけている。
「100ヤードでも50ヤードでも30ヤードでも緩むことが多くて、癖としてある」と語る石坂が参考にしているのは、松山英樹と石川遼のアプローチだという。「松山さんとか遼さんはあまり緩まない」。そんな石坂が目標とする石川が、最終日の囲み取材で「石坂くんって大学何年生なんですか?」と逆質問してきた。今大会が始まるまでは、ほぼ無名の存在だったが、この活躍で確実に名前が浸透してきている。
甘いマスクもあって、週末は『石坂友宏』が検索ワードで急上昇、インスタグラムのフォロワー数も急増。惜しくも初優勝は逃したが、「いろんな人に知ってもらえればもっとうれしい」という石坂の思いは達せられた。(文・下村耕平)