＜ANAオープンゴルフトーナメント　3日目◇17日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(7,063ヤード・パー72)＞

　国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」。16歳アマチュア伊藤誠道が躍動する中、歴史と伝統の輪厚で歴代賞金王達が大会を盛り上げている。谷口徹、片山晋呉、伊澤利光の3人だ。

伊藤誠道が首位をキープ！石川遼以来の高校生Vなるか！？

　初日46位タイと静かなスタートを切った片山は、2日目に“66”と爆発。この日も前半で3つスコアを伸ばすと、後半も着実にスコアを1つ伸ばし首位とは2打差まで詰め寄った。「今週はいけるかなっていう気持ちは少しあるね。ティショットがフェアウェイに安定して行ってるのでラクです」。08年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来優勝から遠ざかっているが、勝つ力は失われていない。「調子はいいのでコロっと流れが僕の方に来てくれるといいですね」と久々の逆転優勝を見据えている。

　09年の今大会覇者の谷口も粘りを見せて上位に踏みとどまっている。この日は前半の6番、7番で連続ボギーを叩くも、その後5つのバーディを奪い返しナイスカムバック。まだまだ優勝も見える位置で最終日に挑む。

　そして、久々に北海道のファンの前で好プレーを披露しているのが伊澤だ。03年の賞金王も体調不良などで低迷して久しい。昨シーズンはわき腹痛などでこの「ANAオープン」以降の全試合を欠場し、今季もここまで予選通過はなし。今大会が実に1年1か月ぶりの予選通過となる。まだまだ完全復調とはいかずこの日スコアを落としたものの、ゴルフファンにとってまだまだ復調を期待したい選手の一人。今大会をきっかけに上昇気流に乗るためにも最終日にもうひと踏ん張りといきたい。