当然、松山のマスターズ優勝の快挙はテレビで見ていた。「勝った瞬間は本当に自然と涙が出て、同級生なので本当に心からうれしかった」。ラインで祝福のメッセージを送ると、「すぐに返信をくれてうれしいと思いました」。木下は今年の「全英オープン」出場が決まっているが、松山との練習ラウンドのお願いは「これからしようと思っています」と笑う。

また、男子ツアーよりも1カ月半早く始まった女子ツアーでは、同じ奥嶋コーチに習う稲見萌寧がすでに3勝を挙げる大活躍。「僕の今年の目標は3勝なんですけど、萌寧ちゃんはもうしちゃったので、僕もスタートダッシュを切れるように、早めに勝ちたいです」と刺激を受けている。

ちなみに、今大会では、木下らブリヂストンの契約選手たちは2月に交通事故で重傷を負ったタイガー・ウッズ（米国）の回復を願い、『TIGER』の名前入りボールでプレーしていた。「全英で会えるのを楽しみにしていた」という木下だったが、タイガーが7月のメジャーまでに復帰することはなさそうだ。それでも「きょう良かったので、あしたからも（名前入りボールを）使おうかな」と笑って締めた。