星野のライン出しショットの精度が高かったのは、長いオフに取り組んできた「抵抗のないスイング」の成果。それまでのスイングでは体の負担が大きく、4日間の戦いでは腰が張って同じスイングができなくなるのが星野の課題だった。
「PGAツアーに出たときに、トップ選手はタイミングとリズム感がいいんです。試合になるとガーンと振っちゃう人が多いけど、練習場で彼らを見ていると、ボールがあると思って打ってない。素振りのように打っているんですよね」
星野は前週こそ予選落ちしものの、優勝した今大会では「抵抗のないスイング」の成果を感じている。「まだ(今年は)2戦目ですけど、腰が張ってないんです。楽に振れるというのを目指してきて、今週はうまくいった」と星野は話す。
それが結果的にライン出しの精度にもつながっている。「体の自然な回転とクラブの重さを感じながら、ボールがないと思って打つイメージだと、フェースの上に自然に乗っていく。ボールがつかまるので、ドローになりやすいしスピンも入る。硬いグリーンにも止めることができました」。
実際、星野のライン出しはどういうイメージなのか、詳しく聞いてみた。「基本はスリークォーター(フルショットの3/4のスイング幅)で、ショートアイアンの延長線上で打っています。僕のサンドウェッジのフルショットは100ヤードなんですけど、スリークォーターだと80ヤード。7番アイアンのフルショットは190ヤードで、スリークォーターでは185ヤードになる。それをウェッジの80ヤードと同じようなイメージで打つことを心がけています」と教えてくれた。
飛ばし屋の星野陸也が、ゴルフは飛ばしだけではないことを最高の結果で証明した。(文・下村耕平)
「PGAツアーに出たときに、トップ選手はタイミングとリズム感がいいんです。試合になるとガーンと振っちゃう人が多いけど、練習場で彼らを見ていると、ボールがあると思って打ってない。素振りのように打っているんですよね」
星野は前週こそ予選落ちしものの、優勝した今大会では「抵抗のないスイング」の成果を感じている。「まだ(今年は)2戦目ですけど、腰が張ってないんです。楽に振れるというのを目指してきて、今週はうまくいった」と星野は話す。
それが結果的にライン出しの精度にもつながっている。「体の自然な回転とクラブの重さを感じながら、ボールがないと思って打つイメージだと、フェースの上に自然に乗っていく。ボールがつかまるので、ドローになりやすいしスピンも入る。硬いグリーンにも止めることができました」。
実際、星野のライン出しはどういうイメージなのか、詳しく聞いてみた。「基本はスリークォーター(フルショットの3/4のスイング幅)で、ショートアイアンの延長線上で打っています。僕のサンドウェッジのフルショットは100ヤードなんですけど、スリークォーターだと80ヤード。7番アイアンのフルショットは190ヤードで、スリークォーターでは185ヤードになる。それをウェッジの80ヤードと同じようなイメージで打つことを心がけています」と教えてくれた。
飛ばし屋の星野陸也が、ゴルフは飛ばしだけではないことを最高の結果で証明した。(文・下村耕平)