でも普通のグリップの倍も重いと、スイングがおかしくなりそうだ。エリートグリップのツアー担当、箱田法隆氏によると、そもそも片山がこの長尺パター用のグリップに着目したのは“太さ”ではなく“重さ”なのだという。試合に投入するまでに120グラムや90グラムと、いろいろな重さのグリップを試して100グラムに落ち着いた。
普通は男子プロが使うドライバーのバランスは『D2』くらいだが、「バランスは『B』くらいじゃない? でもヘッドスピードは上がるからね。もっと重いグリップのときは『A』になっちゃう」と片山は笑う。つまり、手元が重いのでクラブのバランス自体は軽くなり、振ったときに軽く感じるようになるのだ。極端な例でいえば、餅つきで使う杵を逆さに持って振る。そんな感覚だろう。
「グリップを重くしたのは飛んで曲がらないのが狙い。僕はまだ誰も行っていないグリップの世界に足を踏み入れた。ドライバーだけあんなに違うグリップを差している選手はいないよね」と片山は話す。重いグリップの効果はスイング動画にも表れている。
「動画で見てみると、1コマ返りが遅くなるのよ。例えば、3コマでヘッドが消えていたのが、4コマまで見える。ということは真っすぐ行く確率がちょっと増えるからね。それは僕もちょっと驚いた」。スイングを後方から見たとき、体の後ろから下りてきたヘッドは、インパクト後に画面の左上に動いて体の影に隠れていく。グリップを“太重”に替えたことで、ヘッドが真っすぐ動いて見えている時間が長くなったと片山はいうのだ。
さらに、片山がいま取り組んでいる飛んで曲がらない効率的なインパクトにも良い影響がある。「トップの形が変わるよね。重さで高くは上げられない。低くて早く下げようという動きになる」。低い位置から加速させながらヘッドを入れて、ハンドファーストにボールをとらえやすくするのが狙いなのだ。
関西オープンで片山が使っていたドライバーを日別に見てみると、“太重”グリップは同じでも、ドライバーのヘッドは2日目と3日目で違うものだった。「(グリップを替えて)ヘッドとシャフトの組み合わせはどれがいいかわからなくてね。まだ実験段階だから。試合で使ってみないと僕らは意味がない。『なんでそんなのを使うの』って言われるけど、趣味だからしょうがない」とサラッという。
普通は男子プロが使うドライバーのバランスは『D2』くらいだが、「バランスは『B』くらいじゃない? でもヘッドスピードは上がるからね。もっと重いグリップのときは『A』になっちゃう」と片山は笑う。つまり、手元が重いのでクラブのバランス自体は軽くなり、振ったときに軽く感じるようになるのだ。極端な例でいえば、餅つきで使う杵を逆さに持って振る。そんな感覚だろう。
「グリップを重くしたのは飛んで曲がらないのが狙い。僕はまだ誰も行っていないグリップの世界に足を踏み入れた。ドライバーだけあんなに違うグリップを差している選手はいないよね」と片山は話す。重いグリップの効果はスイング動画にも表れている。
「動画で見てみると、1コマ返りが遅くなるのよ。例えば、3コマでヘッドが消えていたのが、4コマまで見える。ということは真っすぐ行く確率がちょっと増えるからね。それは僕もちょっと驚いた」。スイングを後方から見たとき、体の後ろから下りてきたヘッドは、インパクト後に画面の左上に動いて体の影に隠れていく。グリップを“太重”に替えたことで、ヘッドが真っすぐ動いて見えている時間が長くなったと片山はいうのだ。
さらに、片山がいま取り組んでいる飛んで曲がらない効率的なインパクトにも良い影響がある。「トップの形が変わるよね。重さで高くは上げられない。低くて早く下げようという動きになる」。低い位置から加速させながらヘッドを入れて、ハンドファーストにボールをとらえやすくするのが狙いなのだ。
関西オープンで片山が使っていたドライバーを日別に見てみると、“太重”グリップは同じでも、ドライバーのヘッドは2日目と3日目で違うものだった。「(グリップを替えて)ヘッドとシャフトの組み合わせはどれがいいかわからなくてね。まだ実験段階だから。試合で使ってみないと僕らは意味がない。『なんでそんなのを使うの』って言われるけど、趣味だからしょうがない」とサラッという。