前日には「バチバチにはならないよ」(片山)と言いつつ、やっぱり長年のライバルならではのピリピリ感があるんだろうなあ…。そんな邪推は、ホールアウト後には消し飛んでいた。
「(宮本の存在は)刺激というか、ずっと一緒なんだよね」というのは、ラウンドを終えた片山。アマチュア時代から同世代のトップを走ってきた2人。当人たちには慣れたもので、何度も一緒にこういう緊張感を味わってきたはずだ。その2人が、50歳を前にシード選手として優勝争いを演じている。シニアツアー参戦について語ることも増えてきたが、レギュラー引退とはまた違う。
「心残りは世界一になれなかったこと。シニアで海外メジャーで優勝したい」と、新しいことをどんどん取り入れて進化し続ける片山。「とにかく試合をやりたいですから。年間35試合くらいプレーしたい」と、実戦数を増やすためにシニア参戦を見据える宮本。ゴルフへの貪欲さという根っこの部分はそっくりなのだ。
とりたてて、スタート前に特別な会話は必要ない。「50歳を前に、2人で和合で優勝争いできるなんて幸せですよ」、「今年は3日間、晋呉とできたのは楽しかったですね」と、肩を並べて3日間戦った2人の言葉に嘘はなかった。
宮本は2位、片山は6位に終わり、1組前の岩田寛が7バーディ・ボギーフリーの「63」で文句なしの逆転。圧倒的なゴルフで6年ぶりの復活優勝で和合を盛り上げたが、もし、もう1日あったなら。思わず、そう考えずにはいられない。(文・谷口愛純)
「(宮本の存在は)刺激というか、ずっと一緒なんだよね」というのは、ラウンドを終えた片山。アマチュア時代から同世代のトップを走ってきた2人。当人たちには慣れたもので、何度も一緒にこういう緊張感を味わってきたはずだ。その2人が、50歳を前にシード選手として優勝争いを演じている。シニアツアー参戦について語ることも増えてきたが、レギュラー引退とはまた違う。
「心残りは世界一になれなかったこと。シニアで海外メジャーで優勝したい」と、新しいことをどんどん取り入れて進化し続ける片山。「とにかく試合をやりたいですから。年間35試合くらいプレーしたい」と、実戦数を増やすためにシニア参戦を見据える宮本。ゴルフへの貪欲さという根っこの部分はそっくりなのだ。
とりたてて、スタート前に特別な会話は必要ない。「50歳を前に、2人で和合で優勝争いできるなんて幸せですよ」、「今年は3日間、晋呉とできたのは楽しかったですね」と、肩を並べて3日間戦った2人の言葉に嘘はなかった。
宮本は2位、片山は6位に終わり、1組前の岩田寛が7バーディ・ボギーフリーの「63」で文句なしの逆転。圧倒的なゴルフで6年ぶりの復活優勝で和合を盛り上げたが、もし、もう1日あったなら。思わず、そう考えずにはいられない。(文・谷口愛純)