ともにスイング改造を行いながらも、できる限り米国での戦いを望む渋野と日本で腕を磨く石川。その差はどこにあるのか。
その差は“経験”と“活躍へのアプローチ”ではないかと考える。5シーズン米ツアーで戦った石川は、自分が米国で戦うために、何が必要かを分かっている。それがロングゲームだ。「ジャパンプレイヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」の初日に「それがよくないと世界でやっていけない」と改めて明言した。逆にいえば元々精度の高いショートゲームはある程度通用できるということだろう。
そこへのアプローチとして「25年やってきたことを変えたので、違和感はまだ残っている」というほどの大幅なスイング改造を昨年から田中剛コーチとともに取り組んでいる。変えた当初は「毎試合スイングが違うんじゃないか」というほど試行錯誤の日々だったが、1年が経過して「練習でできていることをコース、試合でどうやるか」、「意識してやっていることを無意識化する」という状態まででき上がってきた。
この2つが、石川が日本で取り組む理由だと思う。大事なのは実戦であり、練習やトレーニングをやりたいだけできる環境。試合数が稼げないところよりも、いかに試合に出てそこで感じたことをフィードバックして次の試合に生かすか。このサイクルがスイングを固めることに最も適しているのだろう。
一方で渋野はどうか。スイング改造だけを考えれば石川同様日本で取り組むほうがいいのかもしれないが、他にも身に付けるべきことがまだまだたくさんある。例えばアプローチ。これは芝やコースの形状が違う日本よりも本場でやったほうが技術の身につくスピード、内容ともに段違いだろう。そこも課題としている今年は、「ダイキンオーキッドレディス」の朝の練習から4本入れた様々なウェッジで10分以上アプローチを行ったことからも明らかだ。逆に石川は朝の練習でグリーン周りのアプローチをやるのは一本だけ。それも2分程度だ。パターもほとんど転がさない。そのぶん、ショットに時間を割いている。その差は歴然だ。
何よりも、米ツアー参戦歴の短い渋野は、活躍するために「自分が何ができて、何が足りないか」がまだ明確ではないのではないか。それは日本で戦っていても見つからない。米国や海外の様々なコースで、トップレベルの選手たちと回って比較して分かってくる部分だ。もちろん、ゴルフ以外の部分でも、英語、食事、移動…。様々なことをまさに身をもって感じている段階なのだ。
その差は“経験”と“活躍へのアプローチ”ではないかと考える。5シーズン米ツアーで戦った石川は、自分が米国で戦うために、何が必要かを分かっている。それがロングゲームだ。「ジャパンプレイヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」の初日に「それがよくないと世界でやっていけない」と改めて明言した。逆にいえば元々精度の高いショートゲームはある程度通用できるということだろう。
そこへのアプローチとして「25年やってきたことを変えたので、違和感はまだ残っている」というほどの大幅なスイング改造を昨年から田中剛コーチとともに取り組んでいる。変えた当初は「毎試合スイングが違うんじゃないか」というほど試行錯誤の日々だったが、1年が経過して「練習でできていることをコース、試合でどうやるか」、「意識してやっていることを無意識化する」という状態まででき上がってきた。
この2つが、石川が日本で取り組む理由だと思う。大事なのは実戦であり、練習やトレーニングをやりたいだけできる環境。試合数が稼げないところよりも、いかに試合に出てそこで感じたことをフィードバックして次の試合に生かすか。このサイクルがスイングを固めることに最も適しているのだろう。
一方で渋野はどうか。スイング改造だけを考えれば石川同様日本で取り組むほうがいいのかもしれないが、他にも身に付けるべきことがまだまだたくさんある。例えばアプローチ。これは芝やコースの形状が違う日本よりも本場でやったほうが技術の身につくスピード、内容ともに段違いだろう。そこも課題としている今年は、「ダイキンオーキッドレディス」の朝の練習から4本入れた様々なウェッジで10分以上アプローチを行ったことからも明らかだ。逆に石川は朝の練習でグリーン周りのアプローチをやるのは一本だけ。それも2分程度だ。パターもほとんど転がさない。そのぶん、ショットに時間を割いている。その差は歴然だ。
何よりも、米ツアー参戦歴の短い渋野は、活躍するために「自分が何ができて、何が足りないか」がまだ明確ではないのではないか。それは日本で戦っていても見つからない。米国や海外の様々なコースで、トップレベルの選手たちと回って比較して分かってくる部分だ。もちろん、ゴルフ以外の部分でも、英語、食事、移動…。様々なことをまさに身をもって感じている段階なのだ。