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素顔は“意外と古風でかわいいヤツ” 木下稜介、名コーチとの2年の歩み

素顔は“意外と古風でかわいいヤツ” 木下稜介、名コーチとの2年の歩み

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2021年6月27日 16時26分

「米国(ツアー)に行ってから、飛距離はムリだからセカンド、アプローチの技術を磨かないと戦えないと言っていました」と、アイアンショットを強化、ショートゲームの練習量も増やしてきた。「ああいう感じだけど、“パターが巧い選手はピンパターを使っている”とか、意外と昔風なんですよ」。人柄やクセも理解しながら一緒に取り組んできた今年、成果はみるみる表れた。「一番変わったのはショットです。コントロールが効いて、ついでに飛距離も出るようになった。最初は不安しかなかったと思うけど、やったことが合っていたんだと、今やっと信用してくれたと思います」と振り返る。

はじめてキャディとして来てくれた奥嶋コーチに、「キャディ業は微妙でした」(木下)という軽口も信頼関係の証し。「でも、終わってからのコーチ業はすごく安心できた。奥嶋さんがキャディじゃなかったら、勝てていなかったと思います」と笑う。

「稜介、マスターズに連れてって」。「キャディはイヤだけど、コーチとしてならしょうがないな」。交わした約束も、そう遠くないうちに叶うかもしれない。この優勝で世界ランクも100位以内に入る見込み。2週間後には海外メジャー「全英オープン」も待っている。2人の歩みは、ここからがスタートだ。(文・谷口愛純)

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