さらに、福島オープンでは、決勝ラウンドの2日間だけで17バーディを奪ったが、36ホールでの合計パット数は50パットに過ぎなかった。

「今週はメジャー大会なので気合が入りますし、できれば3連勝を狙っていきたいですね」と語る木下。今大会の開催コースである日光CCはフェードヒッタ―向きであり、難グリーンを持つ。しかし、木下の表情にはこれまでのように大事なところで優勝を逃してきたときの不安はなく、自信さえうかがえる。「今日は早めに練習ラウンドを切り上げて、日光東照宮へ3連勝と全英オープン、WGCで頑張れるように祈願してこようかな」と本気とも冗談ともとれるコメントをしていたが、それだけ精神的に余裕がある証拠だ。

今大会を終えた後、7月9日に「全英オープン」へ向けて出発。その後、米国に渡って世界ゴルフ選手権の「WGC-フェデックス・セントジュード招待」に出場した後、8月1週目に帰国する予定だが、しばらく国内ツアーから離れるだけに、今大会でしっかりとゴルフファンへ印象を残しておきたいところだ。（文・山西英希）