＜長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 初日◇19日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ（北海道）◇7178ヤード・パー72＞

ちょっと変わった“夏休み”を終えたソン・ヨンハン（韓国）が、5年ぶりの優勝に向けて好調だ。今年の4月から、2年の兵役を終えて待ちに待ったツアー復帰を果たした。ブランクを感じさせない勢いで、今季はここまで10試合中9試合で予選通過し、トップ10入りが3度。この日は2018年「日本オープン」以来のトップ発進でツアー後半初戦を滑り出した。

スピースを撃破してツアー初優勝を挙げたヨンハン【写真】

「日本プロゴルフ選手権」を終えて迎えた試合のない約1カ月半は、コロナ禍での隔離を避けて韓国に帰らず日本に滞在。ちょっと変わったオフを過ごしていた。「ひとりで家を借りた。ちょっと寂しかったけど、まあまあ楽しかった」と、生まれて初めての一人暮らし。はじめての家事にも挑戦し、「キムチチャーハンは自分でつくってビックリした」というほど良いできばえ。「片付けが面倒くさいけど、作るのは楽しい」と、6週間の一人暮らしを終えた。

ようやく再開したツアーは、一番大好きだという北海道が舞台。「ジンギスカンもカレーも食べた。空気もきれいで、食べ物も美味しい」と表情もほくほく。いつも以上に気合いも入り、1イーグル・6バーディ・1ボギー「65」の好スコア。自己ベストタイのハーフ「30」もマークした。「北海道を楽しんでいるけど、試合もよかったらもっと楽しい」。2016年以来のツアー2勝目を手にすれば、より北海道愛も増す…かもしれない。