<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 最終日◇22日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>
プロ17年目の初優勝をかけた最終日の朝。まさにティオフしようとしている上井邦裕のそばに、キャディがドライバーを持って駆け寄った。「なにがあるか分からない。当たり前が当たり前ではないということに、備えておかないといけなかった」と、ここ一番でというときに、悔やみきれないトラブルが見舞った。
“小さな巨人”比嘉一貴と健闘を称えあった上井【写真】
異変に気づいたのはスタート直前。1番ティに入ったところで、2年以上使ってきたエースドライバーのヘッドが割れていることに気がついた。大急ぎでロッカーに入れてあった予備に取り替えたが、メーカーも違う、長らく打ち込んでいなかったドライバーがエースに替われるはずがない。
「気持ちを整理するのにちょっと時間がかかった」と、フィニッシュを取れずに手を離し、3日目までドライバーを握ったホールで3番ウッドで刻んだりと苦戦しながらの優勝争い。6番で比嘉一貴に追いつかれ、後半で再び追い抜いたが、13番からの比嘉の3連続バーディで水をあけられる。
上井が終盤に突入したとき、同じチームセリザワの藤田寛之は、「ゴルフは何が起るか分からない。シード落ちから這い上がってきた人間だから、違うと思う」とホールアウトを待っていた。その期待どおり、2打差で入った最終パー5で「なんとかイーグルを獲れれば」と最後まで食らいついたが、2オンを狙ったショットはグリーンに乗らずパーでフィニッシュ。「自分の今やることをやった結果だと思っています」と負けを受け入れた。またも惜敗に終わった、9度目の最終日最終組。悔しさを胸に、次のチャンスを待つ。
プロ17年目の初優勝をかけた最終日の朝。まさにティオフしようとしている上井邦裕のそばに、キャディがドライバーを持って駆け寄った。「なにがあるか分からない。当たり前が当たり前ではないということに、備えておかないといけなかった」と、ここ一番でというときに、悔やみきれないトラブルが見舞った。
“小さな巨人”比嘉一貴と健闘を称えあった上井【写真】
異変に気づいたのはスタート直前。1番ティに入ったところで、2年以上使ってきたエースドライバーのヘッドが割れていることに気がついた。大急ぎでロッカーに入れてあった予備に取り替えたが、メーカーも違う、長らく打ち込んでいなかったドライバーがエースに替われるはずがない。
「気持ちを整理するのにちょっと時間がかかった」と、フィニッシュを取れずに手を離し、3日目までドライバーを握ったホールで3番ウッドで刻んだりと苦戦しながらの優勝争い。6番で比嘉一貴に追いつかれ、後半で再び追い抜いたが、13番からの比嘉の3連続バーディで水をあけられる。
上井が終盤に突入したとき、同じチームセリザワの藤田寛之は、「ゴルフは何が起るか分からない。シード落ちから這い上がってきた人間だから、違うと思う」とホールアウトを待っていた。その期待どおり、2打差で入った最終パー5で「なんとかイーグルを獲れれば」と最後まで食らいついたが、2オンを狙ったショットはグリーンに乗らずパーでフィニッシュ。「自分の今やることをやった結果だと思っています」と負けを受け入れた。またも惜敗に終わった、9度目の最終日最終組。悔しさを胸に、次のチャンスを待つ。