世界のトップ選手が出場する2試合で、見て盗んだ収穫もある。その一つがスタート前の練習グリーンで器具を使って練習することだ。「いろんな器具を使って練習している人がいました。特にミラーは多かったですね」。ラウンド後に器具を使って練習することはあっても、スタート前に行うことはなかった。木下は軌道が記されたマットに、アウトサイドインの悪癖が出ないようにティペグをさしてストロークを矯正する練習を行うが、帰国後はスタート前にも行うようになった。「スタート前にストロークを確認できるので、これはいいと思いました」。日本でも先輩プロからのアドバイスを取り入れて成長してきた木下。米国遠征での収穫もすぐに取り入れるようになった。
「日本での賞金王は一つの目標ですが、今は海外の試合に出たいです」。海外の試合で通用するために技術を磨けば、おのずと日本のトップも見えてくる。同じ年の松山英樹、石川遼に刺激を受ける木下。磨けば光る原石がここにある。(文・小高拓)
「日本での賞金王は一つの目標ですが、今は海外の試合に出たいです」。海外の試合で通用するために技術を磨けば、おのずと日本のトップも見えてくる。同じ年の松山英樹、石川遼に刺激を受ける木下。磨けば光る原石がここにある。(文・小高拓)