「13年前に優勝したようなモチベーションとは違うけど、小さい子どもが2人いたり、いろんな要因がある。今はゴルフが100％じゃない」。家には3歳と1歳、2人の子どもが帰りを待っている。「ゴルフは散々やってきたので、今は同じくらい家族との時間が大事。試合にきたら当然100％集中するけど、試合がない日は一切クラブを握らず、子どもと過ごす」と、家族の存在が原動力であり、気持ちにもゆとりをもたらしてくれた。

「試合中、子どもとテレビ電話をすると“いつ帰ってくるの？”って泣かれてつらいんです」と、思い浮かぶ泣き顔に苦笑い。「明日はのんびりやります。流れさえ来れば（優勝が）来ると思うので、我慢ですね」。13年ぶりの優勝を持ち帰れば、最高の笑顔が見られるはずだ。（文・谷口愛純）